コンプレックスと向き合う 1

<天然パーマの憂鬱>


先日、久しぶりに娘は美容室に行った
生れて17年の間に、美容室に行くのはこれで5回目になる
小さい頃はずっと夫が髪を切っていて
小学校高学年の頃から髪のクセが強くなってきたため
初めて美容室に行って相談してみたものの
プロがカットしても髪質はどうすることもできるわけではない
かといって
ストレートパーマなんて小学生には早すぎる・・・というか、高すぎてこっちが困る
それでも一度市販のパーマ液を買って自宅で試してみたが
こんなもんじゃあほとんど効果がなくて
結局娘自身も髪のことをいろいろ考えるのもめんどくさくなり
とりあえず毎日結んでいるのが習慣になった

結ぶのが習慣になると自然と切る回数も減る
それからは1〜2年に一度程度思い出したように美容室へ行くが
どうせカットしても結局はいつもの”ひっつめヘア”にするのでは
切ったかいもないというか、もったいないような気がして
毛先がもつれてどうしようもなくなると
わたしに適当に切ってくれというようになっていったのだった
そういうわけだから
このたび美容室に行ったのも高校生になって初めてだと思う

そんな娘の現在の天然パーマ度はこれだ↓
mizuhohair2.jpg

コレだけ見ればまるでパーマをかけたようでいいじゃないかと思えるのだが
この状態でいられるのは髪がぬれている間だけ
乾いてブラシを通したらもうこのとおり↓
mizuhohair3.jpg

わたしも若い頃にはちょうど最初の写真の様な髪型に憧れてパーマをかけていた時代がある
だからこの手の髪を上手く落ち着かせるには
いつもぬれた状態に保つ=スタイリング剤が必須ということも
もし何も使わなければ爆発ヘアーになってしまうことも十分知っているが
娘は小さい頃からアトピーがあって皮膚が弱いため
ヘアスタイリング剤はことごとくかぶれてしまって使えない
よって、せっかくのこのウェーブも生かすことが出来ず
いつもの”ひっつめヘア”から抜け出せないのだった

なかなかブラシの通らない髪をなんとかまとめるのは大変で
かといって、髪を短く切ってしまえば爆発を抑えることもできなくなる
いっそのこと坊主頭にでも!なんてヤケくそになることもあるらしい、、
こうして毎日この髪と格闘する娘にとって
一番楽になる方法は縮毛矯正パーマをかけることだろう
美容室でも必ずそう勧められるし
今や高校生の間でストレートパーマをかけることなど珍しくもなんでもない時代になった
だが、娘の場合は通常のストレートパーマでは効果がないので縮毛矯正の方になり
これは費用が平均1万5千円程度かかる
しかも当然その効果は永久に続くわけではない
一度は試してみたい気持ちはやまやまだけど
やがて髪が伸びてきたら生え際だけクセが出てくるかと思うといやになる
そして、維持するために少なくとも2、3ヶ月おきに1万5千円必要では、、、、

科学の進歩に伴って
美容業界の施術法も、薬剤も、ヘアケア製品も格段の進歩を遂げている
以前も書いたように
わたしはこういう進歩は研究者の苦労の結晶という点で高く評価しているし
実際に効果の上がるものもたくさんあるだろうと思う
だが、いいものは総じてお値段も高い
使える人は大いに使うのが得策ではあるが
うちにとっては現実的ではないなあという思いがわたしも娘も一致している
コンプレックスの問題は、表面的にはお金で解決できるものもたくさんあるけれど
それらは決して根本的な解決につながるものではなく
それだけに、もっと別の角度から問題と向き合っていく必要があるだろうと思うのだ



(2008.7.19.記)


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