ドレス作り日誌 1
(1月7日)
娘の赤いドレスを作るための 型紙が届いた 腕を出さないことにこだわるので そで付きの型紙を探すのに 一苦労する、、 |
(1月13日)
*生地の準備*
布地探しに出かけると
何とも素敵なダークレッドの生地に出合った
娘もわたしも一目ぼれで即決定
見る方向によって、赤くあるいは黒く輝き、それはそれは魅力的だ
お店の人もカットしながら
「衣装ですか?すごく素敵な色ですね」と言う
今回イメージするのは”シックな大人の赤”
でも、十代の娘が着るにはこの生地だけでは、重い感じになってしまうだろう
そこで、そでだけは同系色の刺繍入りオーガンジーを使うことにした
これで大人色を少し柔らげたい
衣装の出番は6月の高校合唱祭なので、別に急いで作る必要はないけれど
一年間で今の時期がわたしは最も暇だし
娘の方も、衣装があると”その気”になりやすいだろう
このたび歌う予定の『カルメン〜ハバネラ』は
聞けば「ああ、あれか」と誰でも知っているような有名な曲だが
先生からも
「これを歌うにはテクニックも年齢も不足」とあらかじめはっきり言われているとおり
十代の少女が歌うような曲ではなく、いわゆる熟女向きだ
じゃあ何でわざわざそんな曲を選ぶのかとわたしも思ったが
伴奏をしてくれるピアニスト志望の同級生から
娘に「赤いドレスを着てこれを歌って!」と
随分前からリクエストされているかららしい
共にこれから音楽の道に進もうとする二人が
高校生活最後の思い出に思い切り冒険するには
この曲は案外ぴったりなのかもしれない
前回、若草色のドレスを作ったときには
ひたすら可愛く、可憐なイメージでと思ったが
今回のは甘すぎないイメージで、なおかつ上品に
でも、十代の若さも活かしたい
今そんな思いが頭の中を巡っている
こうしてわたしも娘達の活動に参加しているような気分なのだ
今回のドレスのポイントは 上半身のラインを すっきりきれいに仕上げること そのために余り布で試しぬいをして それを何度も補正しながら 一応基本の型紙が出来上がった |