青春讃歌 15〜身近な夢を追いながら


今日、娘に音楽大学から合格通知が届いた
新型インフルエンザ騒動による学級閉鎖騒動に加え
娘自身の耳の病気の問題もあって
(このところまた内耳が不調で、耳鳴りやめまいを起こしていた)
不安材料も色々あったけれど
こうして無事に試験を受けることができたのはとても感謝な事だ

更に、試験の前日
娘は学校で嬉しい知らせを受けていた
それは、夏休みに描いた『高校生FASHION&FOODデザインコンテスト』の作品が
「テーブルウェア部門」の優秀賞に選ばれたというもので
実はその一ヶ月前にも、あるコンテストで優秀賞をもらっているだけに
嬉しいダブル受賞にテンションも自ずとあがるのだった

「テーブルウェア部門」の受賞作品はこちら
foodcontest2009.gif

これは砂糖と塩の入れ物をデザインしたもので
(屋根が開いてフタになるというイメージ)
エントツから出た煙がスプーンの一部になっている
なお、陰影をつける際には黒を使わず
緑か青を入れるのが最近お気に入りの手法だ

ちなみに、娘が描いた作品はもうひとつあったが
それはトイレグッズをモチーフにしたものだったため
(例:トイレットペーパー型のカップとか)
先生の目に触れた段階で却下になったらしい
娘にしてみれば、汚いイメージの素材を使って
いかに下品ではなく美しく見せるかという点に凝ってみたというのだが
もしそちらが出品されていたら結果はどうだったのだろう?!

振り返ってみると、高校入試の面接の際にも
「高校に入ったら色んなことにチャレンジしたい」と言ったとおり
別に大それたことではないにしろ
とりあえずいつも何か好きなことをやっていて
小さなことが重なり
あちこちで少しずつ形になっていったのは確かだ

現実主義の娘は、遠い世界の夢に固執することはないけれど
手を伸ばせば届くかもしれない木の実に向かって背伸びする子どもが
棒や踏み台を使い、あるいは木に足をかけて実に近づこうとするように
自由な発想と、苦しくならない(自分を追い詰めない)程度の努力で
身の丈にあった喜びを得、また今回のように時々そこにはオマケもついてきて
結果的には夢をたくさん手に入れてきたのだなと思う

今回の受賞記念品は5千円の図書カード
本が大好きで、いつも新しい本を求めている娘には図書カードは一番嬉しいプレゼントだ
前回の記念品は、1万円を超えるようなものばかり載ったカタログの中から
引き出し付のお洒落な折りたたみテーブルを選んだけど
図書カードがあればいいのにねぇと残念そうだった

今までたくさん絵を描いてきたことも、たくさんの本を読んできたことも
感性を磨くという点において、どれほどの財産になったかは計り知れない
ほんの4年前までは
音楽の道に進むことは遠い夢でしかなかったが
身近な夢を追いかけているうちに
遠かったはずの夢がいつの間にか近くに引き寄せられていて
道は自然に一本化されていったのは不思議なことだ

18年の間に培ってきた財産をもって
これから新しいステージに進む娘は
すでに自分に見合った”夢の見方”をつかんでいる
4年間の音大生活もきっと有意義なものとなるだろう
わたしも傍で見ながら一緒に楽しませてもらおうと思う

magenta20091106-1.jpg


(2009.11.6.記)



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