青春讃歌 13〜未来の備え


昨日、今月のバイト代を手にした息子は
早速またパソコンのパーツを買いに行った

息子「これでシステムが念願の4コアになったよ〜♪」
わたし「それにすると動作がすごく速いの?」
息子「そりゃあもう抜群だね〜〜(上機嫌)」
わたし「まああんたは短気だからちょっとでも遅いとイラッとくるんでしょ」
息子「そうそう^^(さすが自分の性格は熟知している)」
わたし「で、その余ったパーツはどうするの?」
息子「今売ったらまだいいお値段つくよ」
わたし「じゃあ今日にでも売りに行ったら?」
息子「今日はやめとく。土日は店員が忙しくて、手間のかかる買取の客が来るのは迷惑なんだ」
わたし「でも仕事なんだから遠慮しなくてもいいんじゃないの?」
息子「いや、こっちも”店員”だから気持ちわかるんだよ」

ああ、なるほどね、、
普段コンビニ店員として
お客さんからしばしばぞんざいな扱いを受ける息子は
短気な性格でありながら、こういうことはあせらない

息子「店に来て、失礼だったり配慮がない人っていうのはたいていおばさんか年とった人だよ」
わたし「あはは、”今時の若いもんは〜”なんていえないよね^^;」
息子「その言葉いつから使われてるか知ってる?」
わたし「う〜ん、・・・明治くらい??」
息子「いやいや、古代エジプトからだってさ。古代文字を解読すると書いてあるらしい」
わたし「えぇぇ〜〜?!@@ なんかいつの時代も変わらないんだねえ・・」

以前、夫はスーパーで買い物を終えて駐車場に戻ってきた際
夫の車の上に見知らぬ年配夫婦が荷物を置いているのを見て驚いたことがある
で、車の持ち主が近づいて来たことに気づいた奥さんは
あわてて「ちょっと、人の車に荷物置いちゃだめでしょ」とダンナに言ったが
ダンナの方は「こっちの車に置いたら傷がつくだろう」と平然と答えたらしい
夫は、ぶちっ!とキレそうになりながらも黙って車に乗って立ち去ったが
こういういい年をした、しかも厳しい道徳教育を受けたであろう世代がこれじゃあ
”今時の若いもんは”なんて言えた義理じゃないと何度も言っていた

リゾートホテルでアルバイトをしている娘も
わがままなおばさんのグループや、酔っ払いのおじさん客にはうんざりしている
そして、そんな大人の背中を見ては
ああはなりたくないものだと、未来の自分を戒めるのだった

今日の試練は未来の備え
”若い時の苦労は買ってでもしろ”と昔の人は言ったけれど
アルバイトでお金儲けしながらの人生勉強なら一石二鳥だなと思う

また、出会う大人はもちろんいい人もたくさんいて
職場の上司や先輩から色々アドバイスをもらえたり親切にしてもらったりと
いい出会いがあるごとに
自分もいつかあんな風になろうと、未来の自分を思い描く

2ヶ月の夏休みもやっと月末で終る息子は
今夜はバイト先の慰労会に出かけた
この8、9月は週一で深夜勤務についたが
早寝早起きの超朝型の息子にとって夜中の勤務は非常に疲れ
金曜日が近づくたびに憂鬱な気分に陥っていた
夜中ずっと立ちっぱなしの勤務の辛さは
経験した者でないとわからない

一方、娘の方は、先週体育祭も終了し
高校生活における行事がこれで全部終った
娘のクラスはお祭好きで、行事のたびにみんなで燃えたが
体育祭においても
「40人41脚」で足に結んだ紐のあとがアザになるほど必死で頑張ったようだ
また、3年生恒例のフォークダンスも大盛り上がりで
クラスごとに最後のフィニッシュを決める際には
事前に何の打ち合わせもなくいきなり胴上げで締めくくるあたり
計画性よりもノリが勝負のこのクラスらしい楽しさが出ていたという
あと、綱引きではなぜか155センチと小柄な娘が一番後ろで体に綱を巻きつけて引っ張る役になり
他にもクラス対抗リレーに出場するなど
最後の体育祭を心置きなく目いっぱい楽しんだ

こうして、楽しいひと時が過ぎ去った後は
いよいよ受験が本格化し
すでに結果の出つつある公務員受験組、大学や専門学校のAO受験組に続いて
10月からは大学推薦組の出願も始まる
体育祭において、娘は何度も応援団に誘われたけれど
大声を張り上げて、受験を前に声をつぶすわけにはいかないので辞退した

高校生活の残りの日々を数えるのは寂しいから
あえて考えないようにしているらしいが
受験という未来の備えが着々と進む一方で
確実に別れの時は近づいている

*****

なかなか結実しなかった食用ホオズキに
やっと実が生るようになった
真夏に鉢から庭へと植え替えられたためか
生長がしばらく止まってしまったが
ある時を境にぐんぐん伸び始め、花も次々咲いている
動きのない間はこちらにはなす術もなかったけれど
あえてつつかず見守っていたのがよかったのだろう

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(2009.9.27.記)



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