青春賛歌第二幕 8〜試練の夏を過ぎて


山のお庭から帰った翌日
娘は先生に勧められていた日伊協会のイタリア語教室に初めて出かけた
今まで学習塾の類には一切通った経験がない娘にとって
そのイメージといえば
学校の授業みたいなのしか想像できず
実に憂鬱&不安いっぱいで出かけることになったわけだが
行ってみるとそこは思ったよりも楽しいところで
だいぶ不安感も薄らいだようだ

あれから一週間がたち
昨日は第二回目のレッスンに行ったが
何しろ初心者なものだから質問されても当然答えられず「わかりません」を連発
「もう堂々と”わかりません!”って言うのもなれたわ〜」とヤケ気味になっている
語学を体得しようと思ったら
恥をかくことを恐れていたのでは無理なこと
だけど、だけど、それを克服するのはやっぱり勇気のいることだ
よほど語学が好きなら何とかなりそうだけど
なにしろ中学時代から英語もサッパリだしなぁ、、、^^;

その一方で、昨日は嬉しいこともあった
半年ぶりに声楽の恩師にレッスンをしてもらったのだ
夏休みの間に報告がてらレッスンに行くのだと決めてはいたものの
ここまで色々忙しく、ほとんど夏休みが終わる頃になってしまったが
小学生の時から慣れ親しんだレッスン室で歌っていると
その雰囲気も伴奏も指導もすべてが懐かしく心が躍る
そして、あの頃は気づかなかった細かな指導内容が
今はそういうことだったのかと理解できるようになった自分がいて
もっとそれを学んでおきたいと思うのだった
幸いにも、後期からは早く帰る日ができるし
そこでレッスンしてもらえたらとも考えているが
現実に時間調整が上手くいくのかどうかも問題だ

こうして、それでなくとも忙しいスケジュールが更に過密になっていく
でも、今回先生から
「半年前と歌が全然変わったね、声もすごく明るくなっているし」と言われ
少しばかり自信も得た
やっぱり思い切って行って良かった
何となく受身で待っているよりも
自分から進んで行動すると得るものも多い
もし無理なことであるならば、自然と道が閉ざされるだろうし

さて、娘の夏休みも終わろうとしているこの頃
息子の方はというと
この夏は卒業単位の取得と大学院の入試で頭の中も猛暑だったが
両方とも無事にクリアし
現在は卒業研究を進めつつあるところだ

好きなことはとことんやりたいけれど
嫌いなことはどうしてもやりたくないという
実に好き嫌いがはっきりしている息子にとって
専門外の単位取得のために嫌々やってきた類の勉強は終了し
やっと好きな勉強だけやっていけるようになった今はとても楽しそうだ

で、楽しくなったついでに
更に休日も充実させようと(?)
半年前にやめたコンビニのアルバイトを再開することにしたらしい
お店の方もちょうど人手不足ですぐOKしてもらえたとのことで
さっそく今度の日曜日から出勤するようだ

「体力ないくせに、ヒマなのが嫌いでいつも何かやってないと気がすまない性分」
と自分で分析して笑う息子だが
まあ若い時は精一杯やったらいいと思う
だいたい40代半ば過ぎた頃からは
いくらやりたいことがあっても、思う事の半分くらいしかできなくなるから・・・
というのがわたしの実感するところ^^;

現在何かと良い調子の息子を更に元気づけているのは秋の到来だ
人一倍暑いのが苦手な息子にとって夏は大敵
泳げないので海もプールも縁がないし
大嫌いな虫が飛び交う季節は憂鬱そのもの
特に今年のような猛暑では士気も下がりっぱなしだったが
このところの気温の低下ですっかり勢いづいているところだ
勢いついでに昨日はコタツまで出すと言い出す始末・・・@@

息子 「コタツどこ?」
わたし「え゛?まさか出すの??@@;」
息子 「出すだけだよ、電気は入れないから」
わたし「今日は涼しいけどまた夏日になるらしいよ」
息子 「コタツを見て冬の気分を味わうからいいよ」
わたし「う〜ん、ますます暑くなりそうじゃん、、、」
息子 「”病は気から”、気温も気分で冬になるの!」
わたし「あらそ・・・(呆)」

かくして、早々と部屋を冬仕様に模様替えした息子は
大好きな冬気分を味わいながら
ただ今好調にて4年次折り返し中〜

*****



オキザリス”トリアングラリス”が
ここへきて
俄然調子が良くなってきた

植物は季節の変化を敏感に感じ取り
必要とあらば休眠期に入る
人間には休眠期はないけれど
それぞれに苦手な季節はあるだろう

わたしは若い頃から冬がダメだった
でも今は更に夏もダメだけど、、、^^;


(2010.9.16.記)



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