青春賛歌第二幕 19〜心機一転


厳しい残暑もようやく落ち着いてきて
今朝の最低気温は19度まで下がった
涼しいうちに台風で荒れた庭の片付けをしなければと思いつつ布団にいると
まだ暗い中で息子が出かけていく車の音がする
時間はちょうど5時
昨日も同じ時間に出かけていったが
例年通り9月になるとやはり彼の意識は冬仕様に切り替わるらしく
自然と行動も積極的になるようだ

息子が出発してから30分後
わたしもやおら布団から起きて外へ出る
まだ日の出前だが、だいぶ明るくなっているので早速庭作業を開始
何しろあさってには、恒例の地元小学校2年生による『まちたんけん』があるので
とりあえず庭を何とか片付けておきたいのだ
涼しい中で作業は思った以上にはかどり、まずは一段落
久しぶりに庭仕事が気持ち良いと感じた
やっぱり秋はいい〜♪

『まちたんけん』のプリントもすでに配られている
質問は全部で12項目
ちゃんとわかりやすく答えられるように準備しておかなくては、、
machitanken2011.jpg


さて、夏休みも残すところあと10日となった娘だが
ここまで大学行事やレッスンにアルバイトに友人たちとの付き合いに・・と
”何もない日”というのはほとんどなく過ごしてきており
ここから先も、特別レッスンやイベントの練習、母校訪問など予定がいっぱいだ

8月末のオープンキャンパスでは
声楽の公開レッスンで模擬演奏するというので
わたしもちょっと見に行ってきたのだが
歌い出しの表情の硬さが気になったものの
途中からはだんだん自分のペースにのれてよかったと思う

TV取材や定期試験の頃まではにこやかに歌えていたのに
今回硬くなってしまったのには訳がある
このオープンキャンパスの一週間前にも
音大受験生を対象にした講習会で歌う機会があったが
その時は大学に入ってはじめてホールで歌えるチャンスでもあり
服装も白いブラウスに黒のロングスカートという正装で
本人も随分気合が入っていたものだ
ところが、念入りに練習したら本番で声がかすれてしまい
得意の低音部分が思うように出せず
本人にとっては不本意な演奏になってしまったらしい
このショックがトラウマになって
せっかく楽しみにしていたホールでの演奏が怖くなったため
次も最初は緊張で表情が硬くなっていたようだ

でも、2回目は何とか上手くいったので
これでとりあえずホール恐怖症は克服できた模様
後期の試験は一段階ステップアップする予定なので
試験場所も同じホールになるから
早めの失敗とリベンジが両方経験できたのは良かった

オープンキャンパスでの演奏はこちら
(三脚がなかったので途中の手ぶれがひどい・・)
2011年8月28日 S. Mercadante "Salve Maria"

娘の今の歌は、絵に例えると
やっと”デッサン”ができてきた、といったところだろうか
これからの課題は”色付け”だ
まだまだ道は遠い〜

同じ曲でも、毎回安定した調子で歌うのはかなり難しいと
そのたびに一喜一憂した8月も終わり
心機一転、今は新しい歌の練習が始まっている

こうして発表の場があるたびに
とかく反省点ばかりが心に残りがちだけれど
わたしにとっては、あさっての『まちたんけん』も
すでに何年も続いている行事ながら
毎年、何か短い言葉でもっと上手く伝えられないものかと
終った後で考え込んでしまうことが多い

毎年必ずあがる質問に
「教会は何をするところですか」
というのがあるが
もちろんそこに難しい意味はこめられていないにしても
その時ちょうど話を聞いて帰った子どもたちが大人になり
いつか人生に行き詰った時
”救い”や”逃れ場”を求めて
教会のことを思い出してくれたらいいなと
わたしとしてはそんな思いで
毎年この同じ質問に向き合っている


(2011.9.6.記)



<管理人のひとりごと目次へ


inserted by FC2 system