青春賛歌第二幕 25〜エンターテイナーへの道


このシリーズの前回の更新からもう半年が過ぎたが
その間も娘は、更にレベルアップした定期試験にのぞみ
色々なイベントにも呼んでもらいつつ
一方では教職過程の実習に行くなど
相変わらず濃い日々を送っている

音大では普通クラッシック音楽のみ勉強しているものの
イベントで歌う曲は、その場の雰囲気や客層によって
ポピュラーやミュージカル曲を選ぶことも多く
あるいは向こうからこんな感じの曲でと指定されることもある
何にしても、一番のポイントは
お客さんが楽しめるものにすることだ
そして自分も一緒に楽しんで演奏する
これがエンターテイナーの醍醐味だろう

エンターテイナーとは
「自身の特技、演技、芸、パフォーマンス、マジック、音楽などを披露し
観客を楽しませる或いは笑わせることで接待するコメディアン、ミュージシャンを指す」
(wikipwdiaより)

基本的に音大生は音楽に強いこだわりを持っているが
自分のやりたい音楽と、実際に求められる音楽とに差があることも
娘はこれまでの経験を通して実感している

先月の植物園での野外コンサートにおいても
どうすればみんなが楽しめるのか、その最大公約数を求めて
歌だけでなくパフォーマンスも取り入れて工夫した
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歩いている人たちが足を止め
席に座っている人たちもそのまま最後まで聞いてくれるようにと
自分たちにできる精一杯の魅力あるステージを目指して
音楽家の卵たちは頑張っている

さて、一昨日
学内におけるオーディション合格者のコンサートが行われ
声楽アンサンブルチームとして娘も参加することができた
このオーディションを受けること自体、娘にとっては予定外だったが
こうして実際に晴れ舞台に立つことも予想外だったことは言うまでもない

はじめてのホールで、しかもパイプオルガン伴奏での演奏
そして、衣装はあの中世風ドレスが初披露となった
というのも、うたう歌が
17世紀の宗教曲『主に向かって新しい歌を歌え 作品98/D.ブクステフーデ』なので
その時代の雰囲気にちょうどいいと思われたからだが
これを作った時にはまさかこのようなチャンスが来ようとは
更にはこのドレスがホールでこんなにも映えるとは思わなかったため
苦労して作ったかいがあったとわたし自身すごく感激したのだった

ドレスの鮮やかなグリーンも
舞台照明によって落ち着いた色合いになっている
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階段を上る際にはドレスのすそを3回踏みかけたらしい(汗
宗教曲では楽譜を持つのが基本なので
片手でしかドレスを持ち上げられないのが難、、
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背筋をのばして凛とした雰囲気で歌う
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大きな拍手に送られて退場
ここでコケなくてよかった〜
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聖書の”詩篇98篇1〜4節”を歌詞(ドイツ語)にしたこの曲は
教会の子である娘にふさわしいと先生が選んでくださったものだ
本番は緊張のあまり声がかたくなってしまったと
本人としては「まだこの舞台は早すぎたかも」と勉強不足を実感したようだが
それでも演奏の間、時代がタイムスリップしたような不思議な雰囲気があり
ちょっと面白い舞台になったのではないかと思う

今年の5月で、これまで利用していた動画サイトのサービスが終了したため
今回はじめてyoutubeに演奏動画を投稿してみた
(動画が表示されない場合はこちらをクリック



これからはこの「限定公開」を利用して
また成長の記録を残していこうと思う


(2012.9.23.記)



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