青春賛歌第三幕 17〜コンクール本選


9月3日の日記に記した声楽コンクールの本選(全国大会)が
今日、東京で行われ
娘は何と!ここでも1位をもらうことができた!!@@

娘から”神様に感謝!”のメッセージ付きで送られてきた画像
tokyo20131013.jpg

もう有難すぎて何と書いたらいいのやら言葉が見つからない・・・(感涙)

<17日追記>

本選から4日
コンクールサイトに結果が公表された

コンクール結果はこちら

ここの〈大学生部門〉の1位に、娘の写真と名前
そして大学名と指導者の名前も記載されている
本選の順位は准本選から大きく変動することもよくあるので
とりあえず先生の名前が載る順位に入れたらという願いを持っていたが
こうして最高の形で恩返しできることが本当にうれしい

准本選の時以上に、本選では多くの人が難しい大曲を選ぶ中
娘の先生が選んだ2曲は
誰も知らないようなハイドンの地味なオペラ曲と
もう一曲は何とあの『斑猫(はんみょう)』だった

注)『斑猫(はんみょう)』についてはこちらのページ参照

残念なことに今回は音源を残すことができなかったのだが
出かける前の練習を聞く限りでは
ハンミョウは3月に歌った時よりもぐっとグレードアップし
いよいよ怪しくコミカルな感じに仕上がっていた

大学生部門で自分の出番が一番最後だと知った娘は
「ハンミョウで終わりなんて、審査員の先生に何か気の毒だね」と苦笑していたけれど
そこまでずっと大曲ばかり聞いてきた先生方にとって
ハンミョウのようなゆるい曲は案外心地良かったのかもしれない

コンクールは8人の審査員による減点方式で審査され
1位と2位の差はわずか一点しかなかったが
「この一点に大きな意味がある」と後の講評で言われたという

講評によると、今回娘が評価されたポイントは
「bella voche(美しい声)」と「清楚な歌」
とりあえず声に関してはどこでも高い評価をもらうので
一年の時からベルカント唱法の訓練を重ねてきた意味が今になってよくわかる

更には
「指導者から教えられたことをそのままよく表現している」と言われ
「わたしがー」と自己主張しない歌が
聞く側には「清楚な歌」として心地良く響くこともわかった

また、プロの耳で聞くと「大学生の歌は所詮大学生の歌でしかない」という
だから、どんなに上手い人でも完璧なわけではないし
もっと高いレベルに至ろうとして努力している姿勢と
その方向性や勉強方法が正しいと評価された人
すなわち、このままいけばもっと伸びると評価された人に賞が与えられたようだ
と、娘は講評を聞きながら理解した

確かにHPには(後で気づいたことだが)
”本コンクールは「上位入賞者が将来、プロ歌手として活躍できるか」ということを基準に考えます”
その上で
”高校・大学の部においては、勉強の成果を表彰する”
と記されている

ちなみに、娘は滑舌があまりよくないので
ハンミョウの早口の箇所が少しつぶれてしまったため
「これから”ジュゲムジュゲム・・”と毎日唱えて訓練しなさい」といわれたらしい(笑)
古典落語の『寿限無(じゅげむ)』に出てくるこの長〜い名前を
中学時代に落語研究班にいたわたしは今でも完璧に覚えているけどね^^v

9月の西日本准本選終了後の審査員講評の際には
「あなたの将来の夢は?」と先生からたずねられたが
娘は特にこれといった返事をすることができなかった
そもそも自分がこの先どうなりたいのかという明確なビジョンはなく
こうなるべきという自分で決めた思いもない
ただあるのは
もっと歌が上手くなりたい、これからも音楽を続けたいということだけだ
だからその時
「まさかこれで(卒業して)歌をやめるつもりじゃないでしょうね?!」と言われたのは
そんな娘の姿が、やる気がないかのように見えたのかもしれない

教会で育った娘には、野心は特にないものの
勉強を続けていくには何かとお金がかかるので
今回10万円の賞金をもらえたのはとてもうれしかったし
自分の歌が
とりあえず全国レベルである程度通用することを確認できたのが何よりの収穫だった
賞も賞金もすべては先の道へとつながるために必要なものであって
それを頂いたからには、このまま自信を持って前へ進むのみだ

娘にとってこの3カ月は
忙しいスケジュールの合間でコンクールの準備をするかなりハードなものだったが
最後にこうして最高の結果と共に
そのまま友人たちとディズニーランドで2日間しっかり遊んで帰るというオマケつきの
夢のような締めくくりとなった

*****

今日は、『ドイツリート研究会』の発表会があり
娘は久しぶりにモーツァルトの曲を歌った

「クローエに」/W.A.モーツァルト ←クリックするとyoutubeサイトへ




(2013.10.17.記)



<管理人のひとりごと目次へ


inserted by FC2 system