青春賛歌第二幕 31〜ダイエットを始めよう 2


息子のダイエットに協力し始めてすぐに気づいたのは
わたしのダイエットに取り組む姿勢と、息子のそれとは
根本的にかなり違っているということだった
おおざっぱに言えば
わたしは「余裕なし派」で、息子は「余裕あり派」だ

今回ダイエットを始めた時期が
クリスマス〜年末年始という実に誘惑が多い頃でもあり
ここをどう乗り切るのかが課題だなと思っていたのだが
ある日の夕食後
元のアルバイト先の付き合いで買ったクリスマスケーキを前にした息子は
すでに一日の摂取カロリーを満たしていながら
ちゅうちょせずケーキを大きくカットし
「はい、これで100キロカロリー!」と笑いながらペロッと平らげた
いやそれは軽く400キロカロリーはあるでしょう?!とわたしが呆れても
本人ちっとも気にする様子がない
はぁ〜、この調子じゃあ多分ダメだねえ、、、なんて
わたしの方が一気にあきらめモードに入ったけれど
翌日から何食わぬ顔でまたカロリー制限生活を続ける息子に
あれれ、まだやる気なんだと、こちらが拍子抜けした

普段は計算しながら食べていても
何か特別なものがある時には
「おいしいものがある時は別!」といって、カロリーオーバーを全然気にしない息子
普通、目標カロリーから100でもオーバーしたら気になるもんじゃないかと思うのだが
彼の場合は、そういうのがちっとも気にならないらしい
だからこそ、またすぐに通常のペースに戻ってダイエットを続けることができるので
ダイエット開始から47日目の今日の時点で、4.6キロ減量できている

わたしはここに何か不思議な法則を見つけた気がしていたところ
こんな本の情報に出会った↓

 『スタンフォードの自分を変える教室』

これは、米国スタンフォード大学の人気講義を収録したもので
上記リンクページ(アマゾン)にある動画で実際の講義の様子を視聴してみると
その内容は、まさに今の息子の状況とぴったり一致するものだった

9分余りの動画の内容を簡単に記すと
・誘惑に負けて食べてしまうと、多くの人は「罪悪感」を持つ
・罪悪感がある人ほど、ヤケになってもっと食べてしまう傾向がある
・誘惑に負けても、「人間なんだから」と自分を許してやると、その後のヤケ食いが減る
・自分に優しくすることが、ダイエットを続ける秘けつになる

以前も書いたことがあるが
息子は元々「人間は失敗する生き物」だと思っている
だから、自分がカロリーオーバーすることなど当たり前なので
当然そこには「罪悪感」がない
自分が食べ過ぎたからといって、他人に迷惑をかけるわけでなし
その程度のことでの「罪悪感」など持たないため
一時的に食べ過ぎても、すぐに元のレールに戻ってこれる
道がそれていってしまわない限り、少しずつでもゴールは近づく
それが現在まで順調に減量が進んでいる秘けつらしい

これには、「余裕なし派」のわたしは思わずうなってしまった
思えばわたしはこの「罪悪感」で随分振り回されてきた気がするからだ
それはダイエットのみならず
この得体のしれない「罪悪感」というものが
実は人を生きにくくしている犯人なのだと
わたしの場合、思い当たる節が多い

ちなみに、もしわたしがダイエットをするなら(注:若い時)
一気に一日の摂取カロリーを減らし、更には毎日運動も付加して
一ヶ月に3キロ減なんてゆるい目標ではなく
行けるだけ行こうと、どんどん急ぐだろう
でも、そういう焦ったやり方がリバウンドを招いてしまうわけで・・

ダイエットに近道なし

いや、ダイエットのみならず、何事にも近道はないけれど
わたしはすぐに近道を行こうとしてつまづき
それからやっと本道に戻るという傾向があるなあと
自分を振り返り、やれやれと思う、、


(2013.1.29.記)



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