青春賛歌第二幕 32〜ダイエットを始めよう 3


4.6キロ減の報告以降
この5日間は体重が増えたり減ったりで
結局プラスマイナスゼロとなっている
それでも
息子は以前から、ダイエットには”停滞期”があることを知っており
それを抜けたらきっとまた減ると思っているため
特に焦ってはいないらしい
こういうきちんとした理論に基づくダイエットは
地道で時間のかかるものではあっても
長い目で見れば安心感があるのが良いと思う

また
修士論文の提出期限まであと10日となった今は
頭も体もしっかり働く程度に
(特に実験中は立ち仕事なので)
必要な栄養はちゃんと欲しいところ
だから、一日1800kcalの制限を更に厳しくすることはしないで
その代り少し筋トレを取り入れ始めたようだ
もちろんそれも無理のない程度で

それと、ダイエットにおいては
体重が減るのと同様に、体脂肪率が減るのも重要なポイントだ
何しろ息子はダイエットを始めた時、体脂肪率が45もあったのだから@@;
予想以上の多さにわたしも危機感を覚えた、、
それが今朝は30.5まで減っていて
もうすぐ20代に突入しそうだと思うとちょっとホッとする
・・・が、これでもまだまだ多すぎでしょう?!
目標はとりあえず25、できれば20まで頑張りたい

息子のダイエット作戦も50日を過ぎ
最近のわたしの頭の中にはいつも「バランス」という言葉がちらちらしている
ダイエットには何かとバランスが重要で
〜だけを食べるダイエットとか、極端なやり方では
健康を損ねたり失敗につながりやすい
食事の内容についても
脂っぽいものを好む息子にいきなり脂抜きのような食事ではテンションも下がるし
どこからどこまでが許されるのか「許容範囲」をおおまかに設定し
厳しくなり過ぎないようにして心のバランスを取ることも重要だ
ある程度、「自分の心地良さ」というものは残しておかないと
ダイエットも単なる修行になってしまう
何事も修行では続かない

自分の理想と心地良さのバランス
これを問われるケースは身の周りに案外多い
食の問題で言えば、たとえば「食品添加物」
体に良くないかもしれないとはわかっていても
もはやこれと縁のない生活など考えられないほどに
今やすごい種類の食品添加物が使用されている

昨年、動画サイトで見つけた『食品の裏側』を息子にも見せたが
現在の食品事情はこんなことになっているのかと驚いたり
一方で、こんなに便利な世の中になっているのだから当然かと思ったり
何にしても、全く縁切りするのは不可能だけど
かといって、どうにでもなれ〜というのも短絡的だし
自分なりに許容範囲というものはある程度考慮しつつ
バランスを取っていきたいものだと考えさせられた

『食品の裏側』

ここに出てくる、”安くて簡単で便利なミートボール”は
わたしも子どもたちが小さい頃は多用していたし
これを開発した食品添加物会社の営業マンであった安部氏(『食品の裏側』の著者)が
添加物まみれのその商品を自分の子どもも食べていることを知ってショックを受けた逸話は
非常に心に響くものであった

特に働くお母さんが増えた1980年代以降は
添加物まみれであろうと
安くて簡単でおいしい食品の存在は欠かせなくなった
仮にそれが安全性に疑問のあるものであったとしても
なくては困るという人がたくさんいるのも事実だ
もし食品添加物が使えなければ
あらゆる加工食品も冷凍食品もコンビニも外食産業も存在できなくなる
いや、家庭で手作りするとしても
食材そのものや、スープや出し汁の素、調味料まで
あらゆるものに食品添加物が使われていることを思えば
家庭で作った食事も決して安心安全とはいえない
今や1300種類にものぼる食品添加物の存在そのものが悪いと言ってしまえば簡単だが
欲しい人がたくさんいるから造り続けている現状について語る安部氏の言葉に
この状況の中で
自分の理想(安全安心)と心地良さ(簡単・便利・安価・美味)とのバランスを取りながら
各々が選択していくしかないのだと
そして、それは各々置かれた立場や事情によって全く異なるであろうこと
決して誰がダメで誰が正しいとか判定ができるものではないことも
色々と考えさせられる

息子が4月から入社する会社には
「食」や「農」に関する分野もあって
息子自身はその分野で働くわけではないにしても
ダイエットを通して
”本当の食べ物って何なのか?”
そんな興味を持つことになれば良いと思う


(2013.2.4.記)



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