青春賛歌第二幕 36〜ダイエットを始めよう 7


息子の体重は、相変わらず変動がないまま2月も終わろうとしている
家に居れば間食したくなるし
出かける日は外食でカロリーオーバーになりがちだし
そろそろ「減量」というよりも「現状維持」でいいんじゃないかと
本人は思い始めているようだ
この2ヶ月半の間には
偏食も随分改善されて、健康への意識も芽生えてきたことを思えば
ここからは少なくとも以前の無茶な状態には戻らないんじゃないかとも思う
4月になれば、仕事が始まって忙しさと緊張でまだやせるかもね?!なんて期待も持ちつつ
今後は更にゆっくりとしたペースのダイエットに切り替えていこうということになった

目標の10キロ減には半分のところでペースダウンというのは
協力してきたわたしとしてはやや残念とも思っていたところ
昨日、入社予定者の親睦会のために久しぶりにスーツを着た息子の姿を見て
数字以上にやせていることに気づいてびっくり!
9月に新調したスーツはすでにガバガバで
大学入学時のスーツがちょうどよくなっていたのだ
6年前の体重は、今より更に5キロ減だったので
当時は多分少し大きめだったのだろう
というわけで、昨日は古いスーツで出かけて行った

それにしても、新年の写真を撮った時には
新しいスーツを大きいとは思わなかったから
あれから随分やせたんだなあと実感する

そうなると、今さらだけど
昨年の今頃、就職活動をしていた頃の体重がどれほどあったのか
計っておけばよかったと思う
あの頃はスーツがほんとギリギリで、ちゃんと新調したら?!と勧めたが
息子は「就活が終わったら新しくするよ」と言ってきかなかった
わたしの記憶では
多分、夏以降、お菓子やジュースといった間食について気をつけるようになり
ぼつぼつ筋トレも始めたと思うので
内定式を控えた9月にスーツを新調した時には
体重はピーク時よりもだいぶ落ちていたと思われる
じゃあピーク時と比べて結局今までにどのくらい変わったのだろうと
今さらながら知りたいと思ったわけだ

さて、昨日の親睦会においては
勤務地も決定し、予定通り家から通えることになった
入社後のスケジュールを嬉しそうに報告する息子の気持ちはすっかり社会人だ
思えば、大学の4年間は結構早いと感じたけれど
大学院の2年間はなかなかハードで
終わりになるほど本人も「もう十分です」という感じだった
常に高度なものを求められ
ミーティングのたびに厳しいツッコミにさらされ
変なプライドなんて持っていたらとてもやってはいけない状況の中
一番鍛えられたのは「メンタル(精神)面」かもしれない

以前息子はこうボヤいていた
「世間では、学生時代と違って社会人になったら大変って言うけど
自分の場合、社会人になって今とどう変わるのかって思うよね
正直なところ、すごく大変でも社会人は給料もらえる分マシじゃない?!」

これに対してわたしは
それでも学生と社会人では責任が違う・・・みたいなことを言おうかと思ったが
新入社員がいきなり責任ある仕事を任せられるわけじゃないし
楽しくても、決して「楽」とは言えない学生時代を過ごした息子にとって
社会人になる自覚がどうのこうのなんてお説教は無意味に思えて、意見は控えた

学校は学問の場ではあるけれど
「世渡りばかり上手くなった気がする」と自己分析する息子は
目の前の問題をいかに解決していくかという
実社会で要求される重要なスキルを学んだのだと思う

追い詰められるたびに「自分は何者か」がわかり
自分をよく知っていれば
「やる気になれば何でもできる」なんて大それたことは思わないが
そこで自分の持っているもの(資質)がどう生かされていくのか
見出すことができたら
それが先の自信へとつながっていくだろう

卒業まであと一ヶ月を切った今
すでに学生には見えない息子の様子に
わたしの役目もここで一区切りと安堵しているところだ


(2013.2.27.記)



<管理人のひとりごと目次へ


inserted by FC2 system