11日
娘にとって一生の思い出となるであろう東京での演奏が終了した
本番2日前
まず、はじめて指揮者と会い打ち合わせをしたが
いきなり演奏速度のスピードアップを提案され、娘は困惑してしまう
今までは、ピアノ伴奏者が歌のスピードに合わせてくれることに慣れていたので
ここへきてすでに仕上げてあるものを変えることは非常にためらわれた
しかし、学生の分際でとやかく言うわけにもいかないし
かといってここだけは譲れないところもあるし・・と
はじめての打ち合わせは色々と不安が残るものだった
更に、翌日のオーケストラとのリハーサルでは新たな問題点も浮上
何もかもが初めての娘は
明日は一体どうなるんだろうと思い悩むよりも
ここまできたらむしろ開き直った心境になってくる
何しろ今回の出演者の中で唯一の学生だから
その分みんなも優しい目で見てくれるだろう
実績もプライドも持たない者は、失うものもなくて気楽だ
それに、昨年から続いていた「咳ぜんそく」がおさまり
とりあえず歌はきちんと歌えそうなことが何よりありがたい
そんな状況で迎えた当日
午前中はギリギリまでリハーサルが続き
演奏会は13時開演
第一部の最後から3人目で娘の一回目の出番が来た
拍手に迎えられ入ってくる
丁寧にお辞儀をして
さあ、まずはモーツァルトの「恋はくせもの」のスタートだ
この曲は一昨年の秋から何度も歌って随分慣れている
ところが、演奏がなかなか始まらない?!
すると、指揮者が娘に何か話しかけている
今さらまだ打ち合わせがあるのかな??
いや、これはどうも楽団に問題が生じたらしい
どうやら次の曲の楽譜が行方不明になった人がいたようで
指揮者が客席に振り返り「しばらくお待ちください」とアナウンス
待つ間、指揮者が娘に何か話しているがこちらには聞こえない
後から聞くと、「そのドレスは広島で買ったの?」と聞かれたので
「母が作りました」と答えたようだ
すると指揮者は客席に向かい
「ドレスはお母さんが作ったものだそうです」とアナウンス
すると拍手が起こり
わたしは、ひぇぇ〜〜こんなところで恥ずかしい@@;と身をすくめていたら
「お母さんはどこにいますか」と客席を探している、、、(汗
で、ますます小さくなっていたら
なんと、隣にいたわたしの中高時代の同級生がわたしの腕をとり高く上げたので
一気に注目されてしまった!!
また拍手〜〜〜あ゛〜もうこんな時にはどんな顔をしたらいいのかわからず
とにかくすごーく気まずそうな顔をしていただろうなあと
今思い出しても恥ずかしい・・・けど、良い思い出にもなった(ありがとうY〜)
というわけで、予想もしなかった展開の後
やっと演奏が始まった
この前作ったチョーカーもよく似合っている
ハプニングはあったが、緊張した様子は全くなく
まず一曲目はのびのびと歌い、無事終了した
そして第二部がはじまり、娘は最後から3番目で登場
2曲目は、こちらも歌いなれているオペラ「リタ」からの曲
その役柄を考慮して
ドレスの腰飾り(バッスル)は外し、チョーカーもペンダントに変えた
ところが、順調に演奏はスタートしたものの
客席からいきなり小さな子どものぐずる声が聞こえてきて
それは曲の半ばまで続いた
他の演奏者の時には一度もなかったことだけど
色々なハプニングにあうことを不運と思うよりも
”みんなの印象に残るチャンス”としてとらえるといいと先生から教わり
なるほど〜と思った
一方、娘自身は、子どもの声とか全然気にしていなくて
(というかあまり聞こえていなかったみたい)
平然と堂々と楽しそうに歌っているのがよかった
最後に指揮者と握手〜
今回の演奏の様子はこちら ←クリックするとyoutubeサイトへ
こうして初めての東京での演奏会は終了し
娘は翌朝新幹線で東京をたち、広島に着いたらそのまま大学へ直行して
翌日行われるオペラ研究発表会のリハーサルに参加
オペラ研究発表会の様子はこちら ←クリックするとyoutubeサイトへ
これで1月の大きな予定が終わり、今日は
来月公演が予定されている「サウンドオブミュージックの短縮版」の会場を下見しに
先生の車で竹原まで出かけた
4年生仲間と一緒にわいわい騒ぎながら行ったのだろう
東京では、その仲間のひとりが2日間ずっと付き合ってくれて
おかげで娘も楽しく過ごすことができた
オーケストラのリハーサルは築地にある会場で行われたので
ご飯は市場近くで大好きな海鮮丼を食べ
その後、スカイツリーも見学
ついでに秋葉原のガンダムカフェも行きたかったけど
リハーサルが長引いたり、すごく寒かったりで
3日間の東京滞在中は、結局ホテルで過ごす時間が長かった
さて、これからはいよいよ卒業試験に向けての準備が本格化する
わたしもそろそろ謝恩会用ドレスにとりかからないと・・