音楽と共に生きる 4〜目まぐるしく変わる日々


11月の後半からは
『椿姫』のキャスト練習が始まった
今回の主役も相手役も娘の大学の先生だが
学校を離れた舞台では決して”先生”と呼んではならないというのが
この世界の決まりらしい
「ベテランも学生も役者は対等であること」というのは
かつて息子が大学4年の時に
「学生も教授も研究においては対等に議論するべきなので
研究室で学生は教授を先生と呼んではならない」
と教わったのと似ている

特に音楽で生きている人々は学校や音楽教室で教えている人がほとんどで
娘でも地元合唱団では先生と呼ばれているし
それと、今回のキャストは医師や歯科医もいるし
もうどこを向いても先生だらけだ〜〜

11月半ばには、臨時参加のミュージカル本番もあり
今年は学外の団体で新しい人に会う機会が多く
その分緊張する場面も増えている
何しろどこへ行っても学生の娘は一番若いし
とにかくものすごく気を使って胃が痛い、、
それはちょうど職場がコロコロ変わるようなものだから
こういう生活に慣れるまではしばらく時間がかかりそうだなあ・・

22日には、学内において
『声楽家とピアニストのための公開講座 』に参加
外部の先生に見てもらうのは初めての経験で
しかも聴講生がいっぱいいる前でのレッスンだし
きっと大変だろうなあと思っていたら
「すごく勉強になったよ〜!」と喜んで帰ってきた
レッスンしてもらった曲は『斑猫(ハンミョウ)』
「この曲のハンミョウは虫ではなく男をたぶらかす女です」と教えられて
変わった曲をますます妖しく歌う技法を習ったらしい
そのうちどこかで演奏する機会があれば録音しておきたいなあ〜

そして11月一番の難関日は30日
この日は、大学付属室内合唱団の定期演奏会と
「オペラ研究」の授業の発表会が重なって大忙し!@@;

まずは定期演奏会に出演
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大学HPより)
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終了後すぐに別ホールに移動〜

「オペラ研究」では、有名なオペラの一場面を演じるが
今回の娘の役は
『フィガロの結婚』のケルビーノと『こうもり』のロザリンデ

『こうもり』の方は、おなじみのメンバーが
セリフを日本語でやっていて面白かった

<登場人物>
銀行家 アイゼンシュタイン
その妻 ロザリンデ
メイド  アデーレ

公務員を侮辱した罪で刑務所に8日間収監される予定のアイゼンシュタインは
その前日、友人の誘いにより妻に内緒で舞踏会へ行こうとしている
そこには美しい女性がたくさんいると思うともう嬉しくて気もそぞろ〜
またメイドのアデーレも「伯母さんが病気」というウソを口実に
ロザリンデに休暇をもらって遊びに行こうとしていた
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一方ロザリンデも夫の留守中に元恋人と会うことになっている
3人は心の中はうきうきしながら、表向きしばしの別れに涙するのだった
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↓今回の演奏はこちら(youtubeサイトへ)
オペレッタ『こうもり』より第1幕No.4


さて、12月に入り今日から一気に寒くなったが
今週末には植物園での野外コンサートが控えている
この日は、今度こそ『ソティエ』のラストコンサートになるだろう
その6日の予想最低気温は1度!
わたしも厚着して見に行かないと・・


(2014.12.3.記)



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