音楽と共に生きる 6〜コンサートのチラシが届く


12月16日
まだ胃の調子が万全ではない中で、修士1年の試験の日はやってきた
30分プログラムを歌い終えた娘は
いつものように電話をかけてきたが
今回はとても気楽に歌えて、悔いが残るようなことはなかったという

何が気楽といって
昨年の入学試験で2年間の学費免除が決定しているため
今年はもうその手の審査がないのだ
一昨年の試験では4年生の学費免除がかかっていたし
それ以前もずっと免除を目ざしていたし
”お金がかかわる試験”というのはなかなか辛いもので
そのプレッシャーから逃れた今年は本当に気楽なのだった

入学する前から、お金の問題はいつも悩みの種ではあったけれど
もしお金の心配がなかったら、勤勉なタイプではない娘は
ここまで一生懸命やってはこなかったかもしれない
「お金がある人はいいけど、なくても悪くはないよね」と娘は最近よく言う

のびのび演奏できた今回の試験は評価もよく
はじめて選んだノルウェーの作曲家グリーグの作品は
これから更に勉強をすすめていくことになりそうだ
ノルウェーといえば
小学生の時からお世話になっているの声楽の先生が留学していた国で
先生から話に聞くだけだったグリーグが
今こうして娘にとっても身近になり
更には、所属している大学付属合唱団の一員として
ノルウェーへの演奏旅行の話もあるようで
憧れの北欧へ行けるかも?!との夢も膨らんできた
そこで心配になるのはまたお金だけど
「それはその時に考える」ことにして、今は開かれた道を進むのみだ

こうして試験も無事に終わり
教会のクリスマス礼拝の前日
アカペラ合唱の練習をしているところに
楽しみにしていたチラシが届いた!
ドレスの色に合わせたブルーグリーンの背景に喜ぶ娘〜
いやもう何よりこんな舞台に立てることが感激なわけで
オーディションに受かった時には夢のような出来事だと思っていたのが
このチラシを見ると本当に現実なのだと実感できる(感涙)

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<チラシ裏のプロフィール>
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今後この<プロフィール>には
今回の広響との共演と、オペラ『椿姫』への出演が加わり
何となく音楽家らしい体裁が整うようになるが
これらの経歴はすべてこの2年間に得たものだと思うと
2年という短い年月で人生は大きく変わっていくものだと
感慨深い思いがしている

来年の今頃は
卒業後の身の振り方もある程度は決まっているだろう
それはどう考えても安定した道ではないけれど
この道に進んだ時からそれはもう覚悟の上だから
悔いだけは残らないのは確かだ

28日には、はじめてこちらの演奏会に参加
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ここには広島だけではなく、北海道から九州まで
合唱をやっている人たちが50人ほど集まってきており
娘の所属する大学付属合唱団のメンバーが世話役をやっているので
初参加ながら娘も発声指導の手伝いをしながら、団員としても一緒に歌った

本番までの3日間は『国立江田島青少年交流の家』で合宿して練習したが
ここへは娘は中学生の時に臨海学校で行っており
帰る日には部屋がきれいに掃除されているか
職員が確認する「退所点検」が非常に厳しい事を懐かしく思い出したらしい

かくして29日から一週間”何もない休み”に入り
ただ今「家はいいわぁ〜〜」と、ゴロゴロしながらのんびり休みを満喫中だ


(2014.12.9.記)



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