音楽と共に生きる 25〜プレッシャー


「お盆明け後の一週間は夏休み〜」
そう言ってゆっくりするつもりだった先週
娘は、いきなり急性腸炎になり、血液検査の数値が悪く
2年前の入院寸前状態に近い状況に陥った
正確に言えば、”いきなり”ではなく
2週間くらい前からすでに胃酸が出過ぎの症状が出ていたのだが
こうして休みの期間を利用して(?)の発病は
辛いけれどもグッドタイミングというべきかと、、

こういう芸事の世界は
「一任された責任のある仕事」や「代わりのいない仕事」が多く
「期待にこたえたいとの思い」もあって
どこを向いても手が抜けない状態から
いつも緊張感から解放されることがない
心の状態によって胃液は過剰に分泌されたり抑制されたりするため
胃に症状が出てきた時点で、すでにかなりの重荷になっていることがわかるが
だからといって責任を放棄するわけにもいかず
そんな中、今回一番心配したのは、日曜日のホテルウェディングフェアだった
この日は半年に一度の大フェアがあり
新しい曲と演出をお披露目する大事な日
ところが、数日前から水を飲んでも吐いてしまう状態だったので
胃液でのどが荒れることはもちろん、体力がなくて歌えない心配も大いにあった
それでも、いつも本当にすごいと思うのは
その時になったらクリアな声でちゃんと歌えることだ
特に今回の選曲では透明感のある声が要求され
前日に練習するのを聞きながら
これほど体調が悪いのにどうしてこんなに上手く歌えるのだろう?と
わたし自身も本当に驚いた
だから娘はいつも言う
「もし神さまがいなかったら絶対わたしは歌を続けられない」
そう、このプレッシャーの中でやっていくことはとても不可能だとわたしも思う

今回の曲のうち
少年合唱団リベラの「Far away 彼方の光」は
ひたすらピュアに、ビブラートをかけずまっすぐ歌うのがポイントだ
この曲、まさに天使の歌声!という感じでとてもいい
いつか何かの本番で娘が歌うバージョンを録音したいなあ・・

「Far away 彼方の光」 ←youtubeサイトへ


その後、回復しつつもまだ背中の痛みが残っていた火曜日は
台風のため午前の合唱団練習はお休みとなり
ゆっくり休んだ後、「FMはつかいち」の仕事には出かけることができた
ここでは「さくらぴあ」での演奏会を紹介するコーナーにアシスタントとして出演しているが
10月からはどうやら一人立ちするらしい
mizuho2015818.jpg

こうして、一番状態の悪い時から一週間が過ぎ
昨日からはすっかり普通食に落ち着いて
今日は大学の定期演奏会の強化練習に出かけることができた
ここから4日間は休めないのでギリギリ間に合ったという状況だ

そして来週は友人の舞台を見に東京へ行く
仲間のデビューステージは想像するだけでもう涙が出そうだから
ハンカチではなくタオルを用意して行くのだそうだ
この報告はまた帰ってから・・


(2015.8.27.記)



<管理人のひとりごと目次へ


inserted by FC2 system