音楽と共に生きる 26〜音楽のある暮らし


昨日
娘が「松原千振合唱指揮マスタークラス」のモデル合唱団員として出かけている間に
わたしは息子と一緒に
お嫁さんが参加する弦楽演奏会に行ってきた
娘の関係で演奏会に行く機会は結構あるけれど
弦楽器だけの演奏会は初めてだ
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演奏会は子どもの部と大人の部があって
最後はみんなで一緒に演奏するのだが
曲によって編成が変わるので
彼女がどこに移動したのかを2階席から目を凝らして探しながら
演奏する様子に注目していた
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本人恥ずかしがって写さなくていいといったけど
せっかくの記念だから
やっぱりしっかりしたカメラを持ってくるべきだったなあと思う
娘も帰ってきて「ビデオ撮ってないの?楽しみにしてたのに」と言うし
次回はいつもの撮影機材をもっていこう・・と、すでにやる気満々〜

最後は子どもも大人も一緒の大合奏が行われ
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最後の曲では小さな子たちも全員が参加
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まだ幼いのにみんな一人前に弾いてる姿がホント可愛い!
もう見るだけで癒される感じ〜
それにしても、「弓さばき(?)」というのだろうか
幼い子どもたちでもそれぞれ全然違っていて
音はわからないけど、見た目すごく優雅な弾き方をする子もいる
何しろこれだけの人数だから
ひとりひとりの動きを見るだけでも面白くて
この日は何か新しい世界を見たような気がした

わたしの周りで弦楽器を弾く人は、高校時代の友人が一人いるだけだし
娘の学校でも弦楽器専攻の学生は少ないと聞いているので
今回こうしてたくさんの人たちが弦楽器に親しんでいる様子を見て少し驚いたのだが
中には中高年になって習い始める人も結構あるようだ
弦楽器はピアノほど一般的ではないし
学校でも吹奏楽部はあっても弦楽部は非常に少なく
きれいな音や確実な音程を確保するのも難しい楽器だから
憧れをいだく楽器でもあるのだろうなあと思う

お嫁さんは毎日フルタイムで働きに出ているから
ヴァイオリンの練習は休みの日くらいしかできないが
わたしは昔から子どもたちがピアノや歌の練習をするのを聞くのが好きなので
彼女が部屋で難しい箇所を何度も集中練習していると
「よし、がんばれ!あ、できた〜」と、心の中で思わずおせっかいな応援をしている(笑)
わたし自身は楽器を弾くのは苦手だけど
多分聞くのは相当好きなのだろう

今回久しぶりに演奏会に出かけた息子は
「こういうのを聞くとまたピアノが弾きたくなるね」と言っていた
学生時代はよく弾いていたピアノも
就職してからは全く聞いたことがない
今は日常的に娘の歌があるけれど
あの頃の我が家はいつも息子のピアノの音が響いていた
気がつけばいつも音楽のある暮らしが当たり前になっていて
それはわたしにとって癒しでもあったのだ

先月体調不良に陥って、何もやる気が起きなくなっても
(バラでさえどうでも良いと思えるほどになっても)
とりあえず娘の歌だけは聞きに行きたいと思い
まだかなり熱のある状態でも出かけて行ったが
あれから症状も落ち着いてきて、一週間後にはまた出かけることができた
そんな気力も体力も全くない状態でも
音楽を求めて動く自分がいるらしい
昨日も演奏会に行ったら元気が出て
夜には久しぶりに髪を染めることができた
わたしの場合、音楽の効果はかなり大きいようだ

彼女は5歳から高校生までヴァイオリンを習っていたが
その後5年間ブランクがあり
今は仕事の合間を見て、無理のない程度で再び習いに行っている
地元の市民オーケストラでは弦楽器はいつも募集があるけれど
残念ながら仕事と両立は時間的に難しそうだし
どんどん活動する余裕はなかなかないとしても
これからもヴァイオリンはずっと続けてほしいなあと思う

一昨日、同僚から「明日の休みは何をするの」と聞かれた息子が
「嫁さんのヴァイオリンの発表会に行く」と答えたら
「何か優雅だなあ」と言われたらしい
そう、音楽のある暮らしは優雅な暮らし
現実の生活は色々あっても、それは幸せな暮らしなのだ


(2015.8.31.記)



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