音楽と共に生きる 47〜13年ぶりの『ルサルカ』


1月29日、オペラ『ルサルカ』の公演二日目が無事に終わり
秋から続いていた演奏会シーズンが一段落した
今回の娘の役は”外国の王女”で
ルサルカと結婚しようとしている王子を誘惑する悪い女を
高貴に冷ややかに、そして実にいじわるく演じたが
すごいハマり役というか
わが娘ながら怖いわぁ〜と、見ていて本当に面白かった^^

娘にとってオペラの舞台は2年前の『椿姫』以来だけど
出演者はベテランが多いので
演技のコツや注意点を色々教えてもらえるのが有難い
特に今回のような高貴な役は
動き一つで雰囲気を醸し出さなくてはならないので
ゆっくりした動きや、きちんと止まることが大切だ
11月に出演したミュージカル『シンデレラ』でも
”妖精の女王”役という高貴な役柄を演じるにあたって
「止まることを恐れないで」と言われたのを思い出し
基本的に”エライ人はガサガサ動かない”ことを学ぶに至る

また、学ぶことは技術ばかりではなく
心構えに関することも多い
打ち上げの時には、ある人から「本物になりなさい」と声をかけてもらったが
”本物”とは、歌や演技が完璧という意味ではなくて
”相手と呼吸を完璧に合わせられる人”なのだそうだ
今回はそういう呼吸の合わせ方も
はい今ココで!と具体的にタイミングを教えてもらいながらつかんでいった
こうしたひとつひとつの教えは
まだ若い娘にとっては全部財産になる
今後どういう役をやっていくかはわからないけれど
基本的にヒロインタイプではないので
結構クセのある役をやっていくのではないかと思うが
とにかく学んだことをしっかり覚えて次に生かしたいものだ

悪役の先輩「魔女さま」とすっかり仲良しになった♪
いつかこの役もやりたいらしい
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衣装の方は
あれこれ悩んで結局ショールをそでのようにアレンジ
そして金色唐草オーガンジーの残り布が大活躍
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娘の衣裳係としてはとりあえず責任を果たせて良かった
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さて、このオペラ『ルサルカ』は娘が小6の時に初めて参加した演目で
今回は当時と同じ出演者との再会もあり
成長した娘の姿を見てもらえる素晴らしい機会ともなった

13年前の魔女の手下の黒猫役(左端)
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こちらはパーティーのお客さん役だが
小さいながらツンとすました表情が今回と重なる
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あの頃はとにかく舞台が単純に楽しくて
そして今でも舞台が大好きなのは変わらないけれど
今はもう大人になって、舞台の恐さも知っている
それでもやっぱり舞台に出たいと、今は強く思い
今年は積極的に参加してみようと思っているようだ

わたしも今回
自分の作ったドレスで娘がオペラの舞台に立つのは嬉しかった
昨年はとうとう一枚もドレスを作らなかったので
なんだかもう次を作る自信がなくなっていたのだけど
『ルサルカ』が終わって、この赤いドレスを本来の形に戻し
新たに緑色のドレスにも着手して
まだもう少し頑張れそうな気がしている
今後はドレスを一から作るばかりでなく
今回のようにシンプルなドレスをアレンジしていくことも考えたい
こうして無理せず続けられたらきっと楽しいだろう


(2017.2.2.記)



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