無農薬無肥料栽培への道6〜野菜の無肥料栽培実験 (10月26日)

9月19日
一週間前に植えつけた苗のうち3つの苗に
毎年出るこの葉っぱが褐色になる病気(ベト病?)が出始めた
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しかし、ワイン酵母発酵液を薄めて散布するうちに
9月末にはこの通り病気もおさまって現在では全くどの株にも病気は出ていない
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昨年までは、ブロッコリー栽培において必ずこの病気で悩まされてきたが
今年の葉っぱのきれいさは感動的なほどだ
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通常ブロッコリーは肥沃な土を好むので肥料は不可欠とされているが
これらの苗は、10−10−10の化成肥料をワイン酵母発酵液に漬け
溶け出た液肥を1000〜2000倍とごく薄くして散布しており
ほとんど無肥料に近い状態で育ててきた

そして、こちらが一番遅く苗を植え
完全無肥料(ワイン酵母発酵液のみ薄めて散布)で育てた苗で
すでに早く植えた苗に追いつき追い越しつつある
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ここではコボレ種で育った高菜まで元気で
虫もついていない
そう、今回実感したのは
無肥料もしくは省肥栽培では病気も虫も出にくいということだ

だが、すべての苗が同様に順調かといえばそうではなく
鉢によって生長の具合はまちまちだが
病気も虫も出にくいという点では一致している
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同じように管理していて生長に差が出る要因は土にあると思われる
つまり、前回この土に何が植えられていたか
そして栽培のためにどれほどの肥料が使われてきたかによって
次回作に違いが出ているのだろう
ちなみに、完全無肥料の苗が植わっている土の前作はジャガイモで
これも無肥料で育てていた
だからこの土は本当に最初から無肥料だったというわけで
肥料が苗を育てているわけではないことがわかる
また、試しに置き肥をした苗は
2週間経過した現在、生長は他と比べてはかばかしくない

ここ2年というもの
土の残留肥料分を抜く努力をしながら
新たな肥料を施すのは最低限にとどめておくよう配慮してきたわけだが
その結果、どの鉢の土も肥料分が非常に少なくなっているのだろう
はつか大根をまけば、以前なら虫がついてボロボロになっていたというのに
今はすごくきれいだ
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頂き物の高菜の苗は初めのうちこそ虫ボロになったが
今ではほとんど虫もわかなくなった
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もしブロッコリーがこのまま順調に生育し
花芽がついて、それがちゃんと大きくなれば
ブロッコリーが好むという”肥沃な土”とは、決して肥料分の多い土ではないことがわかる

土がきれいで、そこに住みつく微生物層が充実していれば
そこに適度の水とお日さまがあるだけで肥料はなくても植物は育つとする無肥料栽培が
本当に実現可能なのかどうか、今わくわくしながら見守っているところだ



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