無農薬無肥料栽培への道7〜バラのこれから (10月31日)

とりあえず野菜は無肥料栽培実験中だが
じゃあバラはどうするのかというと
実のところ多くの株が長梅雨〜夏のダメージで弱っているため
まずは勢いを取り戻す段階からはじめなくてはならない状況だ

中にはもう2ヶ月以上芽が動かないものもある
枯れるわけでもないが、根に異常があるのは確実だろう
そこで、土中の様子を見るために
いくつか鉢をひっくり返すことにした

(ブラックティ)     (ジュリア)      (ブルーヘブン)     (ヨハン・シュトラウス)   
roses20091026.jpg

まずは、写真一番右のヨハン・シュトラウス
やはり新芽が順調に伸びているものは
こうして根鉢ができて、白根も伸びている
johann20091026-1.jpg johann20091026-2.jpg

これなら隣のブルーヘブンも同じような状態だろうと思われるので飛ばして
次はジュリアをひっくり返すと
一気に土は崩れて、黒い根がむき出しになった
こちらは根が張っておらず、白根もほとんどない
julia20091026-1.jpg julia20091026-2.jpg

julia20091026-3.jpg


  そして、鉢底には
  べっとりした土が残っていた
  見るからに通気性も悪く
  加湿状態になっている
  これじゃあ根も張れないよねえ・・・
  で、新しい土に植え替えることはせず
  土の上下をひっくり返して埋め戻した

  となりのブラックティも同様で
  土の中が湿っぽくてべたついている

 

さて、これらの作業から6日が経過し
今まで動かなかったジュリアやブラックティの芽が伸び始めている
さすが根の環境変化はすぐ新芽に現れるなあ〜
shinme20091030.jpg

今回植え替え作業を行う際、あえて新しい土を使わなかったのは
わたしは「植え替えしない鉢バラ栽培」を目指しているが
これは単に手間を省くだけでなく
畑における「不耕起栽培」の理念と同じく
土中の微生物群をそのまま残したいからだ

だが、一昨年の秋以来植え替え作業を行っていないため
その頃使っていた肥料は土に残留したままのものもあるだろうし
根の状態がこれだけ悪くなっているということは
腐敗菌などの不都合な微生物も相当繁殖しているということ
それらの問題をどう解決していくかというのが今後の課題となる

そして、今回はじめたのがバラ鉢の中に麦の苗を植える試みだ
これはすでに野菜栽培においても実践済みで
はじめのうちは野菜苗と麦の苗を一緒に育てて土中の残留肥料を抜くと共に
「土をきれいにする」というイネ科の特性に期待して土壌清浄化を目論んでいる

まずは麦をまいて小さな苗を育て
mugi20091021.jpg


すでにすべての鉢バラに麦の苗が植えられている
blueheaven20091029-1.jpg blueheaven20091029-2.jpg

ところが、鉢の中がべとついて過湿状態になっていたジュリアは
鉢をひっくり返す前にすでに麦苗を一度植えたのだが
翌日には苗は根元から切れて倒れていた
これは何か虫の仕業か?よほど土の状態が悪いのか?
そして、土を上下かき混ぜてからもう一度麦を植えたら
もう苗は倒れず生育している
他にも生育状況が悪い鉢4つで同様の状況が起きた

今後はこのまま麦を同居させて育て
更には赤クローバーも植えて、その長い根で土を自然に耕し
鉢底までの通気性も確保したい

庭にも赤クローバーをまいて土壌改良中
redclover20091026.jpg

ただ、これから寒くなると麦や赤クローバーがどこまで生長するのかわからないので
とりあえず育つところまで置いてみて
3月の芽だし時期まで残っていればその時点で処分する予定
そして肝心な施肥の問題については基本的に省肥で
芽の出方を見ながら考えていこう・・・・というのが現在考えている計画の概要



Topに戻る



inserted by FC2 system