土をリセットする試み (6月4日)

5月31日の「腐敗病と有機物断ち」に書いたように
 
 土を肥やすためにあらゆる有機物をつぎ込んだ結果
 土は黒っぽくべっとりした感じになり
 文字通り「草も生えない」状態にまで落ち込んだのが2005年

この時から、土をリセットするために古土再生法を色々試みてきたが
その中で、EM菌をかけて黒ビニール袋に入れて2年放置した土をこのたび取り出してみた
酸素のない嫌気状態を好む微生物が多く含まれるといわれるEM菌
この方法で寝かせておいた土からは、やがてきれいな水が流れ出し
においをかぐと何だか薬っぽくて
とりあえず土が腐敗状態ではなさそうなことがわかる
これならきっと土はきれいになっているだろう
何しろ2年も置いたのだし
ちゃんとコロコロの団粒土にもなっている
そう思って、米袋に土を入れ、枝豆をまいたら・・・
tsuchi2009601-2.jpg

↑この袋では芽は一応出たが、やがて奇形苗になったり腐ったりと
まともに育たなかった
しかも右2つはしばらく放置しても草も生えない状態だ

↓こちらの袋の苗は一応育ってはいるが、かなりひょろひょろとしている
edamame2009601-5.jpg

一方、別の土に植えた苗はどっしりとして良い感じに育っている
edamame2009601-2.jpg

これらの土は、2年前は同じ有機物過剰の腐敗土だったが
苗が上手く育っている土は
以前はEM菌発酵液、今はワイン酵母発酵液をかけながら
土をきれいにするというイネ科の麦を植えたり雑草を生やしたりして
半年以上雨ざらしで放置してきた土だ
tsuchi2009601-1.jpg

結局、こうして、土中のアンバランスな肥料分を抜かなければ
いくら微生物資材で土中の腐敗菌を抑えたとしても
そのままでは植物はまともに育ってくれないらしい
実は、過剰肥料分の問題も、微生物がナントカしてくれるんじゃないかと
特に根拠のない期待も抱いてみたけど、やっぱりダメね^^;

じゃあどのくらい肥料分を抜けばいいのか?といってもよくわからないため
今は野菜苗を植える際には一緒に麦や雑草を植え
苗がある程度育つまではそのまま共に育てている
↓こちらは4月28日のトマトの様子だ
tomato2009428-1.jpg

その後、苗の生長ぶりを見ながら、麦や雑草は抜く
(トマトの葉っぱが大きすぎたり徒長する間はまだ肥料過多)
↓こちらは6月1日の様子
momotomato2009601.jpg
葉っぱは小ぶりでスプーン状になっており
実のつきかたも良い感じになっている
多分これで土中の養分バランスもちょうどいいんじゃないかな?
・・・というのが現在までの経過



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