葉の異常について
(6月11〜14日)
6月11日
最近掲示板で葉の異常について話がでた際
病気とは違う「生理障害」とよばれる現象について調べてみたところ
土壌中のリン酸が過剰になることで葉に異常が起こることがわかった
一般的に日本の農地はリン酸過剰気味だそうで
加えて、バラの肥料はリン酸多目が常識だ
しかし、リン酸が過剰になることでマグネシウム欠乏が起こるとのこと
そういえばうちの食用ホオズキの葉っぱがおかしかったなあ・・・と思い
硫酸マグネシウムをティースプーン一杯ほどばらまいてみた
すると、生長が鈍っていた新芽が動き出した!
ということは本当にマグネシウム不足だった?!
でもって、リン酸過剰・・・??!
こちらは、「黒点病」か「ベト病」か区別が難しい葉っぱ
ベト病だったら、葉裏に灰色のカビが生えるとのとこだが・・・
更にアップして・・・何か白っぽいぶつぶつが見えるけど灰色カビではないなあ
こちらは以前プロの方に診断していただいたベト病の葉っぱ
うーん、こうして比べてみるとやはり最初の写真は黒点病か?
それに、ベト病の葉っぱは触れただけでパラパラ落ちるが
黒点病の葉っぱは黄色くなるまでは落ちない
このたび唯一ウドンコ病が発生しているフェリシア
梅雨に入り、いよいよこれからバラも病気が出やすくなる季節だ
これまでかなり効果ありと実感してきたワイン酵母発酵液も
気温が上がれば酵母菌の働きが鈍くなってしまうだろう
すでに下葉がパラパラ散っているものもある
夏の間にどれほど枝葉が茂っていてくれるか
これからその正念場をむかえる・・・
6月14日
硫酸マグネシウム(略して硫マグ)を施して以来
きれいな新芽が展開するようになった食用ホオズキは
最初の蕾は萎縮して落ちたが今度の蕾は大丈夫みたい
さて、ホオズキと一緒に硫マグを施したバラは、伸びてきた新芽に
鉢バラを中心に、葉っぱの葉脈部分だけが緑になるクロロシスの症状が起きている
これらの葉は萎縮して生長が止ってしまった模様
「たそがれ」にはよくこの症状が出る
今年初めて返り咲きするピエール・ド・ロンサールもクロロシス
クロロシスになると、やがて生長が止ってしまうのが困りもの
クロロシスの原因については、マグネシウム欠乏の他に、鉄欠乏があげられており
特に土壌PHがアルカリに傾くと
土壌中の鉄分を吸収できなくなるらしい
というわけで、対処方法としては、鉄分の補給と共に
酸度未調整のピートモスマルチをする方法もあるとのことだが
とりあえず今日は鉄分補給にメネデール150倍液を土壌散布した
地植えバラについては
カラーブレークには黒点病
フェリシアにはウドンコ病が出ているが
今のところ両者とも生理障害はない
ピーチ・ブロッサムは、病気、生理障害共になしだが
生育旺盛というほどでもない
そして、何といっても一番元気なのは生垣花壇のバラだ
土に有機物を入れないここが一番成績がいいことには、色々と考えさせられる
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