無農薬無肥料栽培への道18〜清浄度と肥沃度 (3月17日)

ある日、ツタの茂る庭の隅に、水菜が自然に生えてきた
肥料も水ももらうことのない全くの放任状態でもそれなりに育ち
虫も全然ついていないので
土の状態が良いのかなと思って生で食べてみると・・・
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う〜ん、これは野菜というより雑草の味だ、、、
とりあえず美味しいとは思えない味

ここ数年、うちでは「土をきれいにする→清浄度を上げる」ことに重点を置き
腐敗の元になる有機物や肥料を絶って、イネ科の植物を植えたり雑草を生やすなどしてきたので
「清浄度」についてはかなり良い状態になってきていると思う
だが、土がきれいなだけでは植物の生育も良くないし、味が悪くては論外だ

炭素循環農法において重要視されるのは「清浄度」と「肥沃度」
「土の中の微生物が豊富→微生物が養分を作り出す→土の肥沃度が高い」ので
土壌微生物を増やし養い続けるために、イネ科の緑肥など高炭素資材を投入し続けるのが基本
この水菜の場合、土の中に微生物のエサになるようなものがなく
その結果、「やせた土」になっている事が、味で確認された

一方、放任ではなく
半年前からライ麦などの緑肥や、野菜クズなどを入れ続けているところの野菜は
生で食べてみると、甘みや旨みが感じられるところをみると
土がかなり肥沃になってきているのではないかと思われる

昨日は、穂が出てきそうなくらいに育ったライ麦を刈って
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刻んで米ぬかを混ぜ
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バラ鉢のワラをよけながら土の中に少しずつ入れていく
バラはすでにきれいな新芽が伸び始めていて、アブラムシなどの姿は見えない
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これから気温が上がり始めると、心配なのは虫による食害なのだが
例年ハモグリバエ(別名エカキムシ)によって葉っぱがどんどん白くなっていく豆類も
今のところ全く被害が発生していないし
完全無肥料なのに、いつもよりも葉っぱも大きく茂っている
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このやり方が上手くいけば
虫にとってはまずく、人間が食べて美味しい野菜になるので
自ずと食害されることはなくなるというのだが
このあたり今後の経過が気になるところだ

庭土の上も、ワラやバーク堆肥、剪定枝など色々マルチしてあって
その下へ時々、緑肥や野菜クズを入れている
こうしてみると、庭というより畑みたいでちょっと見苦しいなあ、、、(汗
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ネグサレセンチュウ防除に効果があるというエン麦も芽を出していた
これも大きくなったら刈り取ってすきこむ
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明日は、ネコブセンチュウ対策にソルゴー(ソルガム)の種を蒔く予定にしている



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