無農薬無肥料栽培への道22〜根の不思議 (4月18日)
3月末にはちょうどフェンスくらいの高さだった菜の花は
その後もぐんぐん伸びてついに2メートル近くにまで生長した
たくさん葉がある
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光合成がさかん
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光合成産物の一部を根の表皮細胞から高分子の有機物(ムシゲル)として放出
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ムシゲルはチッソ固定菌や菌根菌などの活動を促進
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これらの微生物がチッソやリン酸を集めてくるので土が肥える
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植物は更に生長する
上記の内容は『無肥料栽培』のサイトに記されたもので
ムシゲルの活躍の他にも、古い根の脱落細胞が養分を供給するシステムなど
無肥料で作物が育つ仕組みについて以下のようにまとめている
「植物は自らが生き繁栄するために、周りの土壌と微生物を根の働きによって豊かにし
そこから自らが生長する糧(肥料)を得るという
まさに自作自演で生長するような仕組みを持っている。」
そして最も興味深いのは
「このような作物の自作自演現象が、施肥条件下では著しく劣る」
というところだ
つまり、人為的に肥料を施しているうちは本来働くべき微生物の働きが鈍くなって
施肥し続けなくては作物が育たない土壌になってしまうのだという
うちでは、ここ3年の間に施肥量はだんだん減らしているが
昨年はまだ、ほんのわずかでも肥料を与えていたので
完全無肥料の今年はこんなに差が出たのも
なるほどそういうことかと納得する
さて、寒い間の作業としては
ワラで土の表面をおおったり
土壌微生物にエサを与えるために
せっせと緑肥作物や雑草を埋めることに専念してきたが
1月20日から土壌改良を始めたココ↓も、自生のカモミール(1株)がよく育っている
1月20日 4月18日
そして、これからの課題は
ここで色んな植物を生やし
それぞれの根によって微生物相が豊かになるようにすることだ
1月15日の日記では、雑草を生やしたままにする「草生栽培」について書いたが
このたびは、雑草の力を実感する現象も起きている
このバラは両方ともカーディナル・ド・リシュリュー
左は2004年購入で、ベト病を繰り返してきた株
右は昨年購入したもので、裸苗の状態では左の2倍のボリュームがあったが
現在は、左の方がよく茂っている
両者の勢いの違いは、雑草の生え具合によるものではないかと思うのだが?!
ワラを撤去して、右の鉢の草も大きく茂れば(根が張れば)バラの勢いも増すかな??
また、頂き物のオダマキ”ウッドサイドブルー”は
「花色、葉色は株により多少濃淡がある」とのことながら
これだけ葉色に違いが出ているのは
やはり雑草が関係していないだろうか?
緑が濃いほうが、雑草だらけの鉢
黄色っぽい葉っぱの鉢はバーク堆肥でマルチしており
草は少ししか生えていない
でも、この黄色の葉っぱも単なるチッソ不足という感じではなく
大きさは両者とも同じだし、生長不良とは思えないのだ
あと、角度を変えてみると、青緑が混じったきれいな色に見えるところも実に興味深い
一体、土の中でどんなことが起きているのだろう?!
ただし、いくら雑草がいいとしても
この玄関先で草ぼうぼうというのもいただけない・・・
最初は可愛いと思っていたハコベもあまりに茂るとやっぱりNGだし〜
だが、バラ鉢にとりあえず2種類は何か生やしておきたいので
アフリカ種のマリーゴールドとパセリの種を蒔くことにした
パセリは、バラの他にトマトやナスなどの夏野菜にも相性がよく
コンパニオンプランツとして、作物の生育を助けたり
夏場の水の蒸発を防ぐ働きをするらしい
それにしても、土の中の見えない根っこの部分には
なんと不思議な、そして頼もしいシステムがあるのだろう
自然はやっぱり面白い。。
地植えのバラも、ぐっと勢いを増してきた
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