無農薬無肥料栽培への道25〜葉の変化 (5月11日)

この春は、実に不思議な現象が起きている
庭にやってきた蝶々が、どこへ止まるのだろうかと注目していると
そのまま素通りして隣へ行ってしまうのだ
もう同じ現象を何度も見たのでこれは偶然ではないと思う

麦類などの緑肥作物を植えて土を清浄化し
それらが育ったところで土に返して微生物のエサとし
土の肥沃度を上げる試みを始めて半年
今春のバラの葉の美しさには目を見張るものがある
いや、バラのみならずどの植物もそうなのだが
葉色が浅く、かといって栄養不足の不健康な色ではなくて
見るからに美味しそうな色
そして、葉色の変化に伴い、虫の食害も病気も激減した

肥料を施すことを中止し
土に残っている肥料分(無機態チッソ)が麦や雑草に吸収されてしまえば
作物の中に無機態チッソが吸収されないので葉色は変わってくる
今年の葉は、例年よりも青味がありツヤもある感じだ
虫はこういう変化に敏感に反応するらしい

昨年はボロボロだったサハラ98も、葉っぱが非常に美しく蕾もいっぱいついている
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ちなみに昨年の画像はこちら
花はたくさん咲いたが、葉っぱは病気で次々落ちていった
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今季の葉っぱはどれも本当に美しい
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そして、ところどころこういう虫の食害痕を見つけると
ここはまだ土の清浄度が十分ではないのだなと思う
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これは一番ダメな株(リトルアーティスト)
原因は加湿による根の障害や
早く肥沃度を上げようと若い雑草などチッソ分の多いものを入れすぎたことが考えられる
う〜ん、あせりは禁物だ、、、
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だが、何年もベト病で悩んだ株(カーディナルドリシュリュー)は
今年は病気が出そうな気配がない
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また、毎年この時期には葉がウドンコ病&虫食いになるクレマチス”ロウグチ”が
今年は全く無傷でここまできた
(土に入れているのは麦と雑草のみ)
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これらの結果を目の当たりにし
土の清浄度がいかに重要であるかを認識すれば
土をきれいにするために肥料を使わないことは、なるほど自然の事と思えてくる
が、しかし、肥料を使わないことで花や実の収穫が減るのは面白くない
だから同時に、緑肥を埋めて微生物を養い、肥沃度を上げることにも努めてきた

3月、葉色が黄色かったスープセロリは
ブロッコリーの残渣を投入後
4月7日には緑色がのってきて(左)、30日にはぐっと生長(右)
だんだん肥沃度が上がってきているのがわかる
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たくさんの養分が要求されるタイプのバラについても
肥沃度が順調に上がっているところでは、花もしっかりしたものが咲いた
樹高50センチと、ホワイトクリスマスとしては小さい苗ながら
これだけの花が咲けば十分ではないかと思う
(満開時の花径は15センチ)
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一番花がブラインドだったブラックティ(古い株の方)とスパイスドカフェにも
今度こそ花芽が上がってきた
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先日収穫したグリーンピースは皮が柔らかくてとても甘かったし
エカキムシの食害もこの株ではほとんど見られなかった
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とりあえず全体的に清浄度はアップしているとして
今後は更に肥沃度を上げることに重点を置いていくが
特にトマトなどの実もの野菜の動向が気になるところだ
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狭い鉢では、一回に入れられる麦の量も限られている
その入れたものが微生物のエサとしてどのくらいもつのか
埋めた麦の変化や作物の状態を定期的に調べながら
後の参考にしたいと思う



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