無農薬無肥料栽培への道41〜バラの現状報告9 (9月2日)

8月31日
台風が近づいているというので
例年よりも早めにバラの夏剪定を実施した
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8月初め
うんざりするほど暑い日が続いている間はバラの葉はきれいだった
どんなに暑くても水やりは一日一回もしくは二日に一回でいいくらい
土の湿度は良い感じになっていたのだけど
8月半ば
鉢土を水びたしにするような雨が降り続いた後は
一部のバラにたちまち黒点が広がって、葉は黄変していった
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6月までは完全に無肥料でやってきて
その後も最低限の施肥でここまできたから
葉っぱにたまる無機態チッソ(硝酸態チッソ)の量が少なくてすんだせいか
ウドンコ病は皆無で、虫の被害も少なかった
だが、その一方で黒点が広がったのは
雨でどんどん土壌中のチッソ分が流亡し
養分不足になったためではないかと思う

6月末に裸苗状態にまでなっていた株も
施肥後にはすぐに新芽が展開して
天気が続く間はずっと青々とした状態が保たれてきた
水やりを控えめにし、土壌の加湿を避けてきたため
微生物も働きやすかったかもしれない
こうして考えてみると
施肥も問題だが、同時に水分量のことももっと重要視していく必要がありそうだ

さて、剪定後には追肥もして
これで今季の施肥は終了とする
追肥の内容は
普通化成(8-8-8)をいつものようにEM菌発酵液とドライイースト液に漬けておいたものを小さじ一杯程度と
芽出し目的の硫酸マグネシウムをティースプーン一杯

今季、バラ一本あたりに使用した肥料の合計は
NPK比10-10-10もしくは8-8-8の化成肥料を1回10〜20グラム×3回で
総チッソ量は3〜6グラムとなった

バラに必要な年間チッソ量については
専門家や肥料会社によって様々な説があるが
少ないもので30グラム、多くても50グラム程度が主流なので
3〜6グラムというのは非常に少なく
しかも水やりや雨で流れていくことまで考えれば
かなり無施肥に近い状態といえるかもしれない

ただ、今季春の一番花はきれいに咲いたが
二番花は養分不足でほとんど咲かず
6月末の施肥後はずっと摘蕾を続けて体力を温存・・・と
ここまで花を十分楽しめたとは言いがたい状況だ
今後、秋のバラがどの程度咲いてくれるのか?
病気は?虫は?
一年間の実験期間もいよいよ最終コーナーへとさしかかってきた

摘蕾していないカクテル




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