2013年春バラとその後 (6月2日)
今春のバラは
なるべく無肥料でいってみようと決めていた
そこで、3月半ばに
「10-10-10の化成肥料に乳酸菌培養液と光合成細菌培養液と
たっぷりの水を加え、しばらくおいてできた液肥を薄めてまく」
という作業を行った後には
自家製光合成細菌液を時々まいて、蕾が上がるのを待つ
4月28日
今年のバラの葉は全体的に色が薄いなと思っていたら
この花壇で最も葉色の薄かったアンブリッジローズは
花が咲く頃には葉はかなり黄色っぽくなった
同じく粉粧楼も
薄い葉色が美しいとも思えたが
開花までに蕾が半分以上落ちた
この様子から、養分(チッソ)不足なのは明らかだったが
一方で、面白い現象も起きている
多分バラゾウムシの仕業なのだろう
花首が折れそうでギリギリ止まっている姿を多数目撃したものの
その後、花はみな普通に開花した
で、花首が折れてしまわない粘り強さがどこから来るのかと言えば
地力(土壌微生物量=微生物バイオマス)によるのではないかと
わたしは勝手に解釈している
植物が育つために必要なチッソは
通常、「地力」と「肥料」から供給されるが
それを地力だけ、つまり”生きたチッソ”である土壌微生物の量を増やして
肥料からのチッソを与えないのが炭素循環農法だ
チッソ肥料を与えると植物の組織は軟弱になり
病虫害を受けやすくなる
だが、今回のバラゾウムシ被害らしき痕跡は
今春のバラの組織が丈夫だということを現しているのではないかと思えた
4月末
バラの葉色は薄くても美しく光沢もあり
蕾もたくさん上がっていた
この時点まで、地力(生きたチッソ)による生育は順調に進んでいたのだろう
ただし、蕾が開花するには相当のエネルギーを必要とするので
その後は息切れしてしまったようだ
何しろ、土壌微生物を十分養うほどのエサをわたしも供給することができず
そのまま「様子見」をしている間に
葉は黄色く蕾は落ちて・・・という状況に陥ってしまったわけだ
一年中、土壌微生物のエサとなる有機物を供給し続けることはかなり難しく
特に、庭のような「体裁」を気にする場所は
畑のように生ゴミを土の上に置くこともためらわれるので
エサ不足によるバイオマス低下が常に問題になっている
昨年まで使っていた安価な竹パウダーも販売中止となったし、、(売れないせい?)
畑では、台所から出る野菜クズなどを母が毎日まめに土に置いていて
炭素循環農法モドキをはじめて3年目の今年は
こうした有機物が分解されるスピードもかなり早くなった
それだけ土壌微生物が増えて
生きたチッソが増産されているということだと思う
鉢土の上もいつもてんこもり
無肥料栽培でもトマトは順調に生育し
ちゃんと実が生っている
さて、今春のバラの「花」に関しては
まず花数は昨年の半分くらいしか咲かなかったものが多い
これは、昨年は3月の芽出し肥料(固形)をきちんと与えていたからだろう
特に、上記のアンブリッジローズのようなイングリッシュローズ系はどれも生育不良気味だった
そこで、4月末の段階で、”オキテ破り”ながら
生育状況の良くないものを中心に施肥したため
すでに蕾を持っていた株はこのように花が汚くなってしまったが
勢いをつけてから出てきた蕾はきれいに咲いた
遅咲きのヘリテージはきれいに咲いたものの
最後はマメコガネ被害がひどかった
ただ、全体的に花数は少なくても
花自体は大きくて美しく
バラシーズンを飾るには十分だったと思う
また、10年の不調から昨年脱した「薄墨」は
今年は無肥料で更に立派な花を咲かせた
花後には
10-10-10の化成肥料を乳酸菌と光合成細菌で発酵させたものを置き肥し
土壌微生物のエサとして
花がらや麦類を施していく
6月1日の道路沿い花壇
2番花の蕾が順調に上がってきている
生育不良だったイングリッシュローズのアンブリッジローズとピーチブロッサム
アイスバーグとルイ14世
今後は
土壌微生物を養うための緑肥作物を庭の中でも育てていくが
ネグサレセンチュウ防除を兼ねてエンバクとマリーゴールド(アフリカ種)の種をまいた
バラの両脇に写っているマリーゴールドは4月に蒔いたもの
エンバク
マリーゴールド
生垣花壇の4月蒔きマリーゴールド
ナメクジに食害されている株もある
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