はじめての土壌診断 (9月29日)

このたび息子がわたしの誕生日(来月だけど)にと
『土壌診断キット』をプレゼントしてくれたので
早速使ってみることにした

まずは母の畑から・・・
ここにブロッコリーの苗を植えたのが2週間前
そして今回の土壌診断4日前には自家製発酵肥料を施している
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深さ5〜10センチのところから土を5cc採取し
精製水で50ccに薄めてしっかり撹拌する
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試験紙の反応は・・・
まずPH(試験紙右側)は6.5とちょうどいい感じ
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硝酸態チッソ(試験紙左側)はゼロ!
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説明書には、リン酸とカリウムは10s/10a以上を示す場合は「過剰」とあるが
リン酸は25、そしてカリウムも10と、過剰判定が出た
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次に植物体中の硝酸濃度を測定する
畑のニラやサラダ菜のしぼり汁0.5ccを採取し
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精製水で50ccに薄めてかくはん後、試験紙をつけると
こちらも硝酸態チッソはゼロだった
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土壌中のリン酸やカリの過剰については今後考えていくこととして
とりあえず今回一番気になっていた硝酸態チッソの量について
土壌中も植物体中にもゼロという結果が出たのは嬉しかった
これは発酵肥料を作り始めた10年以上前からの夢だったからだ

途中から発酵肥料に挫折して
炭素循環農法のような無肥料栽培に移行した際も
目標はいつも硝酸態チッソ(無機態チッソ)による植物の弱体化
つまり病虫害を受けやすくなる状況をいかに防ぐかにあり
それから3年後の昨年より再び発酵肥料に戻ってからも
自家製発酵肥料の中のチッソがアミノ酸(有機態チッソ)であることが理想だが
現実にはどのような形態であるのかがいつも気になっていた
更にはその肥料を土に入れ、植物が吸収する時にはどういう形なのか
できた葉っぱを生で食べては
硝酸態チッソによる苦みやエグ味がないかを確かめつつ今日に至っている

ここ数年うちの畑で採れるホウレンソウや小松菜は
生で食べても美味しいと思えるのだが
これをいつかは数値で確認したいと思っており
こうした簡易的な方法でも確かめられたことは本当に良かった

土壌中の硝酸態チッソがゼロと出ると
単純にチッソ不足も疑われるが
この畑ではフダン草がたくさん収穫できたし
今もピーマンが生り続けているところを見るとチッソ不足とは思えない
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さて次に、バラの土を診断してみよう
バラはわたしの体調不良で夏の間ずっと放置していたが
9月1日に夏剪定後、お手軽な10-10-10の化成肥料とマグネシウムを施した
あれから3週間以上がたっているので
硝酸態チッソはすでに流れてしまっている頃か、、

PHは6.0〜6.5あたりで、バラにはちょうどいい
硝酸態チッソはやはりゼロだった
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リン酸は過剰だが、カリウムは5以下と出た
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葉っぱを調べてみると
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こちらも硝酸態チッソはゼロ
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そのおかげか、アブラムシやヨトウムシなどの被害は少ないが
新芽の伸びが止まってしまっている株もある
これは明らかにチッソ不足だなあ、、、
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リン酸過剰の土に今さら発酵肥料を入れるわけにもいかないので
これからは市販の「魚のアミノ酸液肥」を使ってみよう

母の畑はずっと野菜の皮や卵の殻など台所から出る有機物をまめに入れており
(雨が続く時には腐敗しやすいので中止)
自家製の発酵液の類も定期的に使っているし
わたしのように化成肥料をそのまま使ってもいないし
長い間には微生物層がかなり整ってきているようだ

バラの土も以前のように微生物のエサになるものをもっと入れて
微生物の元である発酵液を施していれば
例え化成肥料をそのまま入れても、もう少し違った生長があったかもしれない
微生物によって肥料が「化ける」ことをこれからまた試していきたいと
おかげでやる気も出てきた



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