腐敗病と有機物断ち (5月31日)
10日前の道路沿い花壇の様子
先週は夕立が起こる日が続き、突風も吹いたため
花はちりちりになり、ニゲラは蒸れて枯れ始めた
そこで今朝はバラの花がらを摘み、ニゲラを抜いて花壇を整理
すっかり寂しくはなったが、さっぱりとして気持ちが良い
そして、何が気持ちが良いといって、このコロコロの団粒土!
しっかり張っていたニゲラの根も、この土だとすーっと簡単に抜けた
2002年から、腐葉土や生ゴミ堆肥、米ぬかや有機肥料、剪定枝に落葉・・・と
土を肥やすためにあらゆる有機物をつぎ込んだ結果
土は黒っぽくべっとりした感じになり
文字通り「草も生えない」状態にまで落ち込んだのが2005年
腐敗菌の蔓延とシマミミズの増殖、虫の大発生で再起不能かと思えたこの花壇も
3年間の「有機物断ち」を経て
現在はシマミミズも見かけないし、ダンゴムシやナメクジの数も格段に少なくなった
基本的に腐敗したものが好きな彼らが少ない土は
すなわち「きれいな土」だと言えるだろう
そのきれいな土では
わずかな量の即席化成発酵肥料(化成肥料をワイン酵母液で発酵させたもの)を施すだけで
バラも草花も十分大きく育ち、きれいな花を咲かせた
とは言っても
バラは品種によってはあまりに少ない施肥量だと花数が少なくなった
この春の施肥量は、即席化成発酵肥料をティースプーン1杯を置き肥した後は
この肥料をごく薄くといた液肥を週一回与えただけなので
さすがに少なかったと、一番花が咲いている間に大さじ山1杯追肥
その後、門柱代わりのフェリシアとカラーブレークにはたくさんの蕾がついた
でも、これがチッソ過多だったのか、フェリシアの方にはウドンコ病が発生
うーん、この辺のバランスは難しい、、、
というわけで、多量の有機物投与の後遺症からやっと開放されつつある今日この頃
一般的に言う「肥えた土」が健康な植物を育てるわけではないことを実感しながら
この春、新しく作った生垣花壇を見やると
ここが実に成績が良いのだ
2001年からずっとネズミモチの木が植わっていて
その土には特に有機物を施すこともなく
木が大きくなりすぎると困るので肥料もあまり与えていなかったため
木を抜いた後のここの土は、掘り出してきた山の土そのものだった
このままここにバラや草花を植えても上手く育たないかも知れない
はじめそう心配もしたが
早々にバラ苗はやってくるし、ゆっくり土つくりをやっている時間はなかったので
実に雑な植え方をされたバラ苗たちながら
その後たくさんの花を咲かせても弱ることも、葉っぱが黄変したり落ちることもなく
一ヶ月経ってしっかり根付いてきたのだろう
こうして元気な新芽も伸ばしている
ここに施した有機物といえば、バラ苗を植えつける時に少し混ぜたピートモスだけだ
見るからに肥えてもいない土ながら
バラも草花も何の心配もなく順調に育っている
ここへきて、一体有機物を施す意味って何なのだろうかと考えさせられる
今後ここには即席化成発酵肥料と、時々ワイン酵母発酵液をまくだけで
最低限の有機物で循環する山の土を目論見ながら
経過観察していく予定だ
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