無農薬無肥料栽培への道2〜足し算の時代 (9月17日)

わが家のコンテナ野菜栽培は2002年よりスタートし
2004年からは細かい記録も残してきた
今回はその記録の中から「トマト」を抜き出して検証してみよう
なお、発酵肥料を使うと連作障害がでないと言われているので
土は古いものを使いまわしている

<2004年>

・米袋で栽培した年
・施肥記録
   10キロ用の米袋には、まず底に発泡スチロールを砕いて敷き
   生ゴミ堆肥を袋の3分の1程度入れています
   その上に過リン酸石灰10グラムと自家製米ぬか発酵肥料50グラム
   刻んで乾燥させたミカンの皮を入れ
   ブロッコリーの古土に米ぬかと苦土石灰を混ぜておいたものを主な用土として使用
   追肥には米ぬか発酵肥料と生ゴミ堆肥を土の上に置いています
   5月末には硫酸マグネシウム5グラムを施す

とにかく、良いと思ったものはバンバン入れている
その結果、驚くほど実がたくさん生った
tomato2004-7-1.jpg

この年はトマト苗7本で158個(25キロ)を収穫
1本あたり平均22個(3.5キロ)と大豊作だった
ちなみにコンテナ栽培の場合、1本あたりの平均収量はよくできて2キロとのことなので
この時の収量がいかに多かったかがわかる
tomato2004-7-2.jpg

だが、収量は多くても
『尻腐れ病』と呼ばれる病気やさまざまな障害も起きていて
マトモに食べれる実はかなり少なくなった
tomato2004-7-3.jpg


<2005年>

・肥料も土もきちんと管理した年
・施肥記録   
  (1本当り元肥量目安) 
   ・米ぬか発酵肥料  50グラム
   ・過燐酸石灰     10グラム
   ・生ゴミ堆肥      両手2杯程度
  (用土)
   ・大根の古土使用
   ・苦土石灰を土10リットル当り30グラム程度混ぜる(PHは7程度)
  (追肥について)
   ・週一回液肥を潅水
      米ぬか発酵肥料に水を加えて10倍にしたものを一晩おき
      更に発酵液肥で6倍にして潅水する
   ・米ぬか発酵肥料を一握りずつ置き肥する(月一回)

これだけ気合を入れて栽培したにも関わらず
途中でやはり尻腐れ病が出たりして収量はほどほどだった
この年はがっかりしたのか収穫量の記録を残していない

tomatozenkei2005-711.jpg


<2006年>

・有機物による土の腐敗が深刻化  
・施肥記録
   この年から、自家製発酵肥料の固形物を控え、溶かして液肥で使用するようになる
   化成肥料10-10-10もあわせて使用

tomato2006-713-1.jpg

収穫はそれなりにあがったが
集計結果は、トマト苗14本で110個(13キロ)
1本あたり平均1.2キロと、2004年の3分の1に落ち込んだ

ずっと使いまわしている古土の中には
これまで入れ続けてきた肥料や堆肥が残留し
やがて土は腐敗状態になっていった
また、古土を使いまわす時には
必ずコンテナをひっくり返して土を広げて干していたが
その作業も年をとった母には辛い作業となってきた
この年は、他の野菜も病気や虫の被害が深刻化し
いよいよ方向転換を余儀なくされていく、、、



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