秋バラに向けて3 (9月29日)

花色も形もまだ秋バラにはやや遠い状態ながら
ぼつぼつ色んなバラが咲き始めている

ブラックティ


粉粧楼


復活のカラーブレークは順調に開花


苦戦が予想されたチャイナ系のルイ14世からは
思いがけずたくさんの新芽が伸びだしていて
来月にはシックな黒赤の花に会えるかと思うと今からドキドキする^^



株元からも勢いの良い新芽が伸びてきた


この夏、瀕死状態だったマジェンタも復活(ほっ!^^;)


16日に置き肥をして以来
一週間後には動きの鈍い株に更に固形肥料を追肥し
全体としては週に一度は液肥を散布して今に至るが
だいたい良い感じで蕾が上がってきているので
10月はちょっとにぎやかになりそうだ



さて、9月はこうしてバラの様子を見ながら
結構用心深く施肥してきたが
それは、”肥料ヤケ”を警戒しているのと同時に
”チッソ過剰による病虫害の発生”を懸念しているからで
その点はここまで上手くコントロールされているように思う
今のところ病気の発生はなく
虫の害もヨトウムシとゾウムシが少し出ている以外
アブラムシもいないし
株自体も元気そうに見える

無農薬栽培を基本とする有機栽培において
どのようにすれば病虫害を防げるのか、について
『有機栽培の基礎と実際(農文協)』には

 「病虫害対策の基本は、まず適切なチッソ分の供給を行ない
  光合成によってつくられる炭水化物との適当なバランスを維持することだ」

と書かれている
そもそも虫が植物を食害するのは
それを自分の体内に取り込んで子孫を増やすためであり
その植物にタンパク質が豊富であることが重要なのだが
チッソ過剰は植物を高タンパクに向けるので
結果として虫が好んで寄ってくるのだという

しかし、光合成が進んで炭水化物が増えると
炭素(C)とチッソ(N)の比率(=炭素率・C/N比)が高くなり
植物は繊維質が多くなって
虫に不都合な、そして病原菌にも強い状態になる

わたしはこれまでずっと
チッソ過剰が病虫害を招くという部分にばかり注目して
光合成によって炭素を増やすことへの配慮が欠けていたなあと思う
よって、どうしてもチッソ分を恐れて控える傾向があり
それが新芽の展開を遅らせ、光合成をさまたげていたのは否めない

今回この本を久しぶりに読み返してみて
ああそうだったのか!と教えられることが多く
今手元にある肥料で具体的な適正施肥量を探っているところだ



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