光合成細菌発酵液の正体 (11月13日)

うちで光合成細菌を培養する試みを始めて
実際にそれを使ってみた感想等をブログで書きながら
春のバラシーズンを2回過ごしたこの夏
自家製光合成細菌培養液について記事にしたいと
雑誌取材の申し込みがあった

以前から何度か書いているように
わたしは素人がやっているこういった試みについて
科学的にはっきりした証明もできないのに
中途半端なことを本に載せるのは非常に抵抗がある
更には、わたしの試みは常に発展途上だから
今はもうやっていない古い情報がいつまでも本に残るのは嫌だ
そして、わたしは自分なりに真剣に取り組んでいるけれど
あくまでも好奇心や遊び心が中心のいい加減なものなので
そんな無責任なものを
人様がお金を出して買う本に載せる気にはならない、、、等々
編集部の人に電話口で延々と語ると幸い理解してもらえたようだった
・・・が、結局8月末にその人は我が家にやってきた(苦笑)

最終的にわたしがOKした理由は
その雑誌が子ども向けの農業誌であること
そもそもそんなのがあるのかとびっくりしたのだが
特にこれからの時代は
若い人たちが自然や農業に興味を持つのはとても大事なことだと思うし
彼らの好奇心を育てることに役立つのなら悪くはないかと思えた

また取材の日には、農業の新しい試みの話もたくさん聞かせてもらったし
素人なりにみんなで色んな案をシェアしていけたら面白いだろうなとも感じた
何にしても、なるべくお金を使わず手作りで
なにか面白いことをやっていこうとする人々の試みが中心なので
高価な農業資材を売るような営利目的から離れた雰囲気もいいと思う
しかし、最後までわたしが引っ掛かっていたのは
自家製光合成細菌培養液の正体が不明であることだ

この作り方については
こちらのサイトの情報を元にしており
わたしののブログでも「光合成細菌」の名を使ってはいるが
実際に顕微鏡で見たわけではないので
何ができているのかは分からない
それでも使ってみると確かにそれまでにはない手ごたえがあった
それについては具体的な記録も残してきたし
何か効果は実感している・・・が、それが何かはとにかくわからない
だからこれをよその本で光合成細菌だと断定するのは非常に抵抗があったのだ

その後しばらくして電話があり
この光合成細菌モドキは
『さわやか発酵液』という名で紹介されることに決まったと聞き
なかなか洒落た名前がついたものだと安堵した

そして後日、本が送られてきた
nora2013-1.jpg

内容は、わたしが何度もお願いしたように
「発酵液を作ることの楽しさ」を強調したものになっている
nora2013-3.jpg

出さないで〜と頼んでおいたわたしの写真が入っている以外は
4ページも使ってとてもきれいにまとめられていてホントgood job!
nora2013-4.jpg

さて、そこに『さわやか発酵液の正体』について
発酵肥料で有名な薄上氏のコメントが載せられている
nora2013-2.jpg

この内容についてはすでに取材の時には聞いていたのだが
正直なところ、わたしは今でもここに光合成細菌がいないとは思っていない
というのも、乳酸菌や酵母が増えただけでこんなに赤くなるものだろうか?

バラの新芽の発酵が進むにつれて
光合成細菌の特徴である赤味がだんだんと増し
kougouseikin2012329.jpg

最終的にはかなり赤くなった
kougouseikin2012401.jpg

更にそのままおくと退色していくのは
光合成細菌の数が減っていくからではないかと思っているのだけど、、

今回、編集部の人のリクエストで
色んな植物の光合成細菌培養を試みたが
どれもバラの新芽を使った時ほど赤くなるものはなかった
それでも、光合成細菌の色は植物によって異なるというし
褐色〜緑色まであるらしいので
顕微鏡で調べてみないと本当の中味はわからない

そんなこんなで結局正体がわからないままの光合成細菌モドキながら
来年も引き続き使っていこうと決めている
(正体がわかるまでは名称も「モドキ」でいこうかな)
また『のらのら』を読んでいたら
一度あきらめた発酵肥料のことも考え直したくなってきた
何にしても今のやり方では養分不足も甚だしいし
年が明けていろいろ落ち着いたら
この辺のことも本格的に始動しようと思う



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