無農薬無肥料栽培への道42〜夏野菜の結果 (9月20日)

今季の夏野菜は、バラ同様に完全無肥料からスタートしたが
その生育状況もバラとだいたい同じ感じで今日まできている
それは予想通り順調なものではなかった

まず、5月末という早い入梅による(緑肥も含めた)有機物マルチの腐敗や
養分不足による生育不良と、それに伴う病虫害の拡大が起こる
長雨で土壌中の微生物の数が減り、バランスも悪くなっていったのだろう
特にプランター栽培は雨の影響を受けやすく
鉢土の水分を一定に保つのは難しい
これまでもそうだが
今年も最初はずっと土が加湿状態にあったので
7月からは水分計で計りながら、必要なところにだけ潅水するようにしていった

また、6月末からは
化成肥料(10-10-10)をEM菌とドライイースト液で漬けておいたものを少量ずつ使用
それによって株の勢いが取り戻され
かといって施肥によって直接虫の食害が増えたというほどではなかった
むしろ養分不足に陥っている時のほうがひどく虫にやられており
株の体力を保つ最低限の養分を肥料で補うことで
とりあえずはある程度の収穫を得ることもできた

わたしが今年無肥料栽培にチャレンジしているのは
肥料中のチッソ分が作物の組織を軟弱化させ、病虫害を受けやすくなるのを防ぐためだ
その点について今季の夏野菜をみてみると
例年、葉裏にたくさんのアブラムシがつくトマトやピーマンに今年は被害が全くなく
ナスにとって一番やっかいなアザミウマも出ていない

現在のピーマンとナスの様子
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ナスは8月に半ばに切り戻した後、再び収穫できるようになっている
こうして秋ナスが採れるのは初めてのこと
また、ピーマンは例年よりも施肥量は非常に少ないが
収穫量は多くなっている

トマトについては7月10日の日記に書いたとおり
病虫害もなく、実も美しいが、全体的に収穫量はかなり少なかった
(種から育てたパ−プルカラバッシュ)
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完全無施肥で上手くいったのは枝豆で
今も遅い品種の収穫が続いている
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ここ数年できないウリ科は今年も苦戦
キュウリはあまりの不調に施肥量を増やしたら
2週間で見かけは良くなったが、収穫量は伸びなかった
後に根を掘ってみるとネコブセンチュウ被害が発覚
(緑肥作戦でセンチュウ防除ができなかったのはキュウリだけ)
(7月18日)                       (8月3日)
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スイカも養分不足で大きくならず
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完全無施肥ではじめた今年の夏野菜だが
苗が大きくなるのに時間がかかっているうちに梅雨がきて
土中の微生物を増やせないまま
結局途中からは施肥に頼ることになっていった

ただ、ここまで減らせるのかと驚くほど少量の施肥でも効果が出るものもあり
緑肥作物と、雑草の混植やマルチと
微生物を用いた肥料(化成肥料+EM菌)の組み合わせに十分手ごたえは感じた
何よりも、これで病虫害がぐっと少なくなったのは大きな収穫だと思う
やはり化成肥料は発酵菌と一緒に使用することで別物に化けるのかもしれない

現在は
9月8日に購入したブロッコリーの苗が
緑肥と、発酵化成液肥(1000倍希釈)で順調に育っている
10日たっても、虫の食害がほとんどない
(青虫の類はおらず、バッタがやってくる程度)






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